美容・コスメジャンルは、非常に競合が多く、ユーザーに自社製品を選んでもらうためには適切なLPを作る必要があります。計画を立ててLPを制作し、対策を実施することでユーザー流入やコンバージョン率アップにつながります。
また、化粧品は比較検討されやすい商材ということもあり、ブランド力以外にも安全性や信頼性をLPでアピールする必要があります。
この記事では、化粧品のLPを作成するうえでの重要なポイントや、コンバージョン率を改善する方法についてまとめているので、参考にしてください。
また、弊社ではコスメ・美容などのジャンルを対象に、成果報酬型LPOを実施しています。
大手企業との取引実績も多く、質が高いLPを提供しています。詳しい内容については、以下のページでまとめているので、合わせて参考にしてください。
>>成果報酬型LPOのLP
化粧品のLPOで重要なこと
化粧品のLPO(ランディングページ最適化)では、以下のことを意識した上で実施する必要があります。
- ユーザー目線のファーストビュー
- ユーザーに寄り添った訴求
- 経験談・Q&Aなどの配置
- エントリーフォームの設置
これらを意識することで、効果が出やすいLPを制作できます。
効果的なLPOを実施する意味でも、しっかり抑えておきましょう。
ユーザー目線のファーストビュー
化粧品LPに限らず、LPではユーザー目線でファーストビューを作成する必要があります。
可読性を高めるためには、3秒で情報を判断できるようにしなければなりません。
特に化粧品は、比較検討をすることが多い商材であり、サイトに訪れるユーザーは、すでにほかの商品も検討していることが多いです。
そのため、自社製品を検討してもらうためには、一瞬で目を引くようなファーストビューを意識して制作しましょう。
化粧品LPとは異なりますが、弊社が担当した企業様のLP改善の例です。
ファッションサブスクのサイトで、改修前は以下の課題点がありました。
- 訴求やメッセージが乱立していて伝えたいことがまとまっていない
- 記事との整合性がとれていない
- ユーザーが求める世界観とデザインがマッチしていない
これらの課題点を踏まえたうえで、訴求したいメッセージだけを絞って配信し、ターゲットを再考したファーストビューにした結果、前月比に比べCVRは136%改善しました。
比較検討することが多い化粧品だからこそ、ファーストビューを改善するだけでCVRが大幅に向上する可能性があります。
ユーザーに寄り添った訴求
LPでは、ユーザーに寄り添った訴求をすることも大切です。
化粧品などのBtoC向け商材は、悩みを抱えた状態でLPに流入します。
例えば、美白美容液のLPを制作するとします。
その場合、ユーザーは以下の悩みを抱えていることが多いです。
- 肌のくすみが気になる
- 加齢とともに肌がくすんできた
- 毛穴の黒ずみが気になる
検索する際は、「肌 黒ずみ」「肌 くすみ 気になる」などの悩み系のワードや、「美白美容液 おすすめ」などのCV直結型のワードで検索します。
そのようなユーザーに対して、LPで適切な訴求を行うことでCVにつながります。
悩みを抱えているユーザーが多い商材だからこそ、寄り添ってLPで解決できるような公正にすることが大切です。
経験談・Q&Aなどの配置
化粧品LPを制作する際は、商品の魅力を紹介することも大切ですが、ユーザーはあまり求めていないことが多いです。前述したように、化粧品は比較検討をすることが多い商材であり、LPに訪問するころにはある程度教育されています。
よく失敗するケースとして、化粧の成分表示に多くのボリュームを割いて離脱するパターンです。根拠を示すという意味では効果的ですが、ユーザーはそれ以上に「悩みを解決したい」という気持ちが強く、あまり興味がないコンテンツです。
逆に、化粧品LPに入るユーザーは以下のような情報を求めています。
- 実際に使った経験談・体験談
→ビフォーアフターなど - 悩みに直結するQ&A
成分表示で信頼性を高めることも重要ですが、それ以上に「実際に使ってどうなるの?」という悩みを、写真などで説明したほうが信頼性が高まります。
エントリーフォームの設置
化粧品LPでは、エントリーフォームを設置することでCVRが高まります。
ユーザーがLPを読んで起こす行動は、以下の2パターンです。
- 別の商品と比較検討をする
- 自社製品を購入する
後者の場合、購買意欲が高いことから、手間なく商品が購入できるようにしなければなりません。
こちらは、NGパターンとOKパターンのフローになります。
NGパターンは、LPから自社サイトの商品購入ページに飛ばすパターンです。
LPから別ページに飛ばすだけでも、一部のユーザーは購買意欲がなくなることがあります。それを避ける意味で、LPにエントリーフォームを追加しましょう。
すべての作業をLPで完結することで、購入直前の離脱を防ぎ、CVRが安定します。
そのほか、LPOについては「LPOとは?SEO・EFOとの違い、具体的な流れを紹介」にてまとめているので、参考にしてください。
化粧品のLPでCVR(コンバージョン率)を改善する方法
化粧品LPを制作しても、なかなかコンバージョンが発生しないことがあります。
理由はいくつかありますが、以下のことを意識して改善しましょう。
- 薬機法に準拠したLPを作成する
- シズル感を演出できる画像の使用
- ユーザーに期待させる訴求をする
- 競合調査の徹底
- UGCを活用する
化粧品・コスメジャンルは、競合が非常に多い領域です。
そのなかで、自社製品を選んでもらうためには、シズル感の演出や競合との訴求の差別化が重要です。
薬機法に準拠したLPを作成する
化粧品LPを制作する際は、薬機法に準拠して制作する必要があります。
薬機法は、医薬品や医療機器などに該当する商品の品質や安全性を確保するために制定された法律です。化粧品も例外ではなく、薬機法の対象です。
化粧品LPでは、使用感や配合している成分が肌に対してどのように作用するかなどを、画像やテキストを用いて説明します。しかし、表現によっては薬機法に抵触する可能性があるため注意が必要です。
実際に、薬機法に抵触するワードの例です。「アンチエイジング」「エイジングケア」などのワードは、世間で使用されることが多く、LPに入れたいところですが、薬機法に抵触する恐れがあります。
このように、化粧品LPはほかのジャンルに比べると、慎重に制作しなければなりません。
不安な場合は、化粧品LPに強い制作会社に依頼するか、専門家に聞くなどしましょう。
こちらは、弊社の取引履歴がある企業の一例になります。
化粧品・コスメジャンルの企業との取引も多く、さまざまなLPを制作してきました。
もし、化粧品LPの制作において不安なことや悩みがある場合は、一度弊社にご相談ください。以下のページにて、実施しているLPO(ランディングページ最適化)の詳細をご覧いただけます。
>>成果報酬型のLPOのページ
シズル感を演出できる画像の使用
化粧品LPでは、シズル感の演出がCVにつながることも多いです。
シズル感とは、主に料理写真に使われる表現で、みずみずしさや焼きたて感など、臨場感を示す際に使う言葉になります。
こちらは、シズル感を意識したレモンの写真です。
清涼飲料水や酒類などの広告に起用することで、シズル感を演出できます。
食品に限らず、化粧品でもシズル感を演出すると、CVにつながります。
具体例を挙げると、以下のとおりです。
- みずみずしさを表現するために水滴をつける
- 艶感を出すためにタマゴ肌のモデルを起用する
LPでは、視覚で訴求・アピールできる分、シズル感でリアルさを演出してユーザーにアピールしましょう。
競合調査の徹底
化粧品は、競合が非常に多いジャンルです。
そのなかでCVRを高めるためには、競合調査を行いましょう。
広告LPを制作するなら、同キーワードで出稿している競合のLPを確認します。
その際は、以下のポイントに注目しましょう。
- ファーストビュー
- 訴求文
- デザイン
どのような商品かというよりも、ファーストビューや訴求文などLPに関する内容に注目します。同じキーワードで出稿しているということは、ターゲット層は同じです。
共通するターゲット層に対して、どのような訴求をしているかを確認することで、自社LPにはない新しい切り口が見つかることもあります。
UGCを活用する
UGCとは、ユーザー生成コンテンツの略称で、SNSの口コミや投稿などがあげられます。
ECサイトであれば、商品レビューがUGCに該当します。
化粧品を購入するユーザーは、同一の商品を比較検討して、価格帯や使用感など自分にあったものを選ぶことが多いです。その際の判断材料として、UGCを活用しています。
ユーザーにとって、企業が作成した説明文や体験談よりも、一般人が投稿している口コミのほうが身近で信頼性があると感じる人も多いです。
そのため、化粧品LPにも、UGCを積極的に含めていきましょう。
使用する際は、口コミを投稿している人に許可を取る必要があります。
新製品で口コミがない場合は、口コミを投稿をすることを条件に、無料提供するという方法もあります。CVに直結することなので、しっかりLPに含めましょう。
そのほかにも、LPのコンバージョン率を改善する方法については、「LPのコンバージョン率(CVR)の平均は?低い原因や改善方法を紹介」で詳しくまとめています。
化粧品のLP制作で参考にしたいサイト一覧
化粧品のLPを制作する際、他サイトのデザインを参考にすると、より高品質なLPが制作できます。なかでも、以下のサイトでは最新のデザインを掲載しているので、参考になります。
- LPアーカイブ
- LP幹事
- LP advance
- WebDesignClip
- LP-Web
- ピンタレスト
トレンドを意識したLPを制作したい方や、デザイン案がなかなか浮かばない人は、参考にしてください。
LPアーカイブ
LPアーカイブは、さまざまなジャンルの広告LP・記事LPをまとめたサイトです。
検索欄に調べたいジャンルのワードを入れると、該当するLPが出てきます。
化粧品LPは、女性用・男性用問わず出てくるほか、競合が多いジャンルなので非常に多くのLPがヒットします。実際にLPをクリックすると、参考元のサイトに遷移できて、実際にLPを確認できます。
実際に公開されているLPを参考にできるので、デザイン案で迷っている方におすすめなサイトです。
LP幹事
LP幹事は、おもに国内のLPをジャンル別でまとめたサイトです。
LPアーカイブ同様に、業界やワードを検索することで、該当するLPが出てきます。
こちらも、実際に公開されているLPが掲載されており、クリックすると参考元のサイトに移動します。LP幹事に掲載されている化粧品LPは、テキスト訴求のものが多いため、キャッチコピーを参考にしたい人におすすめなサイトです。
配色の検索やイメージの検索もできるため、自分の理想とするデザイン案を見つけたいなら、活用しましょう。
LP advance
クリエイティブ性を重視したLPを参考にしたいなら、LP advanceがおすすめです。
ほかのサイト同様に、LPをまとめたサイトですが、広告LPやLP制作をしている人向けのLPが公開されています。
化粧品LPは、女性向け化粧品・男性向け化粧品のほかに、脱毛器や美顔器などの美容機器、サプリメントなどさまざまなLPを閲覧できます。
また、掲載されているLPはいずれもクリエイティブ性があり、メインビジュアルやキャッチコピーで参考になるものも多いです。
検索では、配色やタイプを選択できるので、自分が求めている情報を検索できることもおすすめできる理由の一つです。
WebDesignClip
国内のLPだけではなく、海外のLPも参考にしたいなら、WebDesignClipはおすすめです。
ほかのLP掲載サイトに比べると、化粧品LPはいずれもおしゃれなデザインのものが多いです。国内のLPとは異なり、海外のLPはデザイン性が最大限にアピールされており、デザイン案の参考になります。
また、画像を使用したLPだけではなく、GIF画像や動画がファーストビューに埋め込まれているようなLPもあるため、クリエイティブ性を参考にしたい方にもおすすめです。
検索では、国内・海外のLPを選択できるほか、ジャンルの洗濯もできます。
WebDesignClipに掲載されているLPは、商品単体のLPよりも、企業を紹介するものが多いです。そのため、化粧品のブランディングを意識したLPを制作する方や、化粧品LPのデザインを全体的に把握したいマーケティング担当者におすすめです。
LP-Web
LP-Webは、Webデザイナーをしている人向けのまとめサイトです。
ジャンルを検索すると、該当するLPが出てきます。「化粧品」で検索すると、国内で配信されてる化粧品LPが一覧で出てきました。
販売LPから記事LPまでさまざまな種類が出てきたので、LPの全体像がわかるサイトです。
LP-Webの特徴は、さまざまなジャンルのLPが掲載されているところです。
キャッチコピーとメインビジュアルを全面的に押し出したLPもあれば、動画埋め込み型のLPもあるので、クリエイティブなLPを求める方におすすめです。
ピンタレスト
ピンタレストでは、Webデザイナーをしている人が参考になったLPをまとめています。
現場で実際に働く人が参考にしたLPということもあって、キャッチコピーやメインビジュアルで参考になるものが多いです。
化粧品LPだと、販売LPから大手ブランドのLPまで多く集められています。
ジャンルも女性用・男性用化粧品のほかに、脱毛関連、美顔器関連など、幅広い化粧品LPがまとめられていることから、非常に参考になるサイトです。
また、LPの改善については「LPの改善方法14選!具体的な流れやLPOにおすすめなツールも紹介」にてまとめています。
具体的な改善方法や、LPの参考を探している方は参考にしてください。
大手化粧品メーカーで見るLP制作の例
参考サイトでデザインを見ても、イメージが湧かないことも多いです。
その際は、競合メーカーのLPを参考にすることも一つの方法です。
- 資生堂
- オルビス
これらのメーカーは、美容業界で大手であり、毎年多くのユーザーが化粧品を購入しています。LPデザインやCTAの配置、訴求などが参考になるので、それぞれ紹介します。
資生堂
資生堂のLPは、各化粧品に分けて様々なLPが制作されています。
こちらは、資生堂でも有名な「HAKU」というブランドのLPです。
メインビジュアルでは、有名モデルを起用し、艶感がある肌はシズル感があります。
キャッチコピーとサブキャッチコピーと組み合わせることで、権威付けにもつながっています。
スクロールすると、YouTube動画が埋め込まれており、商品の詳細がわかりやすいつくりになっています。
また、実際に使用する人のことを考えて、使い方を説明した画像や動画が掲載されているところも、ユーザーの悩みに寄り添ったつくりになっています。
美白美容液は競合が多いですが、LPを閲覧した人をとりこにするようなデザイン構成になっていて、非常に参考になります。
オルビス
オルビスのLPのファーストビューでは、購入画面が表示されます。
すでに比較検討が済んでいて、オルビスの製品を購入しようと思っている人には親切な設計です。
ページ下に行くと、商品の詳細が説明されています。
ファーストビューを除けば、こちらがメインビジュアルと言えるでしょう。
販売実績を掲載することで、権威付けもできており、ユーザーが信頼できるような構成になっています。
さらに下に行くと、利用者の実際の声や、クロージングで使用ステップが掲載されており、商品の比較検討をしている人に寄り添ったデザインと言えるでしょう。
日焼け止めのLPということもあって、サイト全体が空を連想させる水色と白色で構成されている点も、ユーザー目線で制作されたLPと言えます。
まとめ
化粧品のLPを制作する場合は、競合調査を徹底し、ユーザーに寄り添った訴求と目を引くようなファーストビューが求められます。
また、目的に応じてLPの構成やデザインを検討する必要があり、イメージがわかない場合は参考サイトを利用するとよいでしょう。その場合、実際に業界でLPOを実施して成功している、大手化粧品メーカーを参考にすると、イメージもわきやすくなります。
しかし、化粧品LPは競合が多く、薬機法を意識する必要があり専門的な領域でもあります。LP制作を内製化できていない場合は、制作を外注することも方法の一つです。
弊社では、成果報酬型のLPOを実施しています。
安全に成果が出るまで報酬は発生せず、ABテストやサイト分析、サイト制作まで弊社が行います。以下のページにて詳細をまとめているので、気になる方・依頼を検討している方は参考にしてください。
>>成果報酬型LPO