LPは、ユーザーの購買意欲を促進させるために必要です。購入や申し込み、資料請求などさまざまなシーンで活用できるほか、通販サイトやECサイトでも使用できます。
通常LPでは、一つの商品に対して、一つのLPを制作します。そのため、ECサイトのなかでもとくに売り込みたい商品のLPを制作して、配信することが多いです。
この記事では、通販・ECサイトにおいて、LPを制作する目的や、メリット・デメリットを紹介しつつ、費用相場や制作手順についてまとめています。
また、弊社では成果報酬型のLPO(ランディングページ最適化)を実施しています。
さまざまなジャンルのLPの対策を実施しているので、ECサイトでLPを制作してなかなか成果が出ない方は、ぜひ弊社にご相談ください。詳細は、以下のページでまとめているため、参考にしてください。
通販・ECサイトでLPを制作する主な目的
通販・ECサイトでは、以下の目的でLPを制作します。
- サイトの認知度向上
- 商品の購入促進
最終的な目標は商品を購入させることですが、認知度向上やアクセスアップなど、購入に直結することがLP制作の目的になります。
サイトの認知度向上
国内では、さまざまなECサイトが開設されており、無数に存在します。
楽天やAmazonなどの大手以外にも、個人で経営しているショップやサイト、法人で運営しているECサイトなどさまざまです。
ある程度知名度があるサイトなら、検索流入でユーザーが集まりますが、知名度がない場合はリスティング広告でユーザーを集める必要があります。その際に、LPを使用すると認知度向上につながります。
ECサイトのLPでは、特定の商品のページを作成することが多いです。
売り出したい主力商品をピックアップしてLPを制作し、徐々に商品が売れ始めると口コミやレビューが増えます。次第にサイトにアクセスするユーザーが増え、CVRと集客率の両方がアップします。
商品の購入促進
ある程度ECサイトへの流入が増えてきたら、売上に直結するようなLPを制作します。
サイトのなかでも、人気が高い商品のLPを制作して、売上にブーストをかけましょう。
ECサイトは、検索流入からでも集客ができます。
しかし、購入につながるかというとそうでもなく、直接商品を訴求できるLPを制作したほうが購入につながります。
そのため、購入を促進する目的でLPを制作する企業も少なくありません。
通販・ECサイト向けのLPを制作するメリット
通販・ECサイト向けのLPは、制作すると以下のメリットがあります。
- CVRの向上
- 離脱率の低下
- 売上の向上
通常の商品ページとは異なり、あえてLPの要素を取り入れることで、売上アップや離脱率の低下につながります。
CVRの向上
ECサイトでLPを制作すると、CVRが向上します。
LPは、Webサイトに比べると以下の特徴があります。
- 画像やイラストを用いて訴求できる
- 特定の商品を特定のターゲットに配信できる
- ユーザーの悩みを解決しやすい
LPは、テキストではなく視覚で訴求します。
ECサイトの商品ページでは、テキストも含めますが、多くの場合写真で訴求することが多く、LPとの相性が良いです。
また、配信する際は広告を使用しますが、特定のターゲットに絞れるほか、そのターゲットにあった商品のLPを配信できます。悩みを抱えたユーザーに対して、寄り添うようなLPを制作することで、CVRが向上します。
LPのコンバージョン率をアップする方法については、「LPのコンバージョン率(CVR)の平均は?低い原因や改善方法を紹介」でもまとめているので、あわせて参考にしてください。
離脱率の低下
離脱率防止の観点から、LPを制作する企業も少なくありません。
記事コンテンツに比べると、LPは1枚の縦型のページで構成されており、商品の購入や問い合わせ以外のリンクがないことから、離脱率が低いとされています。
特にECサイトは、目当ての商品を購入するまでに、「検索・カテゴリ閲覧・商品ページ閲覧」など、さまざまなアクションを起こす必要があります。その間に、離脱する人も少なくありません
一方、通販LPの場合は、商品を検索する必要なく、自分が欲しいと思っている商品(ターゲットに配信する場合)の魅力について知れるため、通常のサイトに比べると離脱率が低いです。
売上の向上
ECサイトのLPの最終的な目的は、商品の購入です。
LPの使い方次第では、売上に直結するような施策も出せるほか、場合によってはコンテンツマーケティングも可能です。
- メールマガジン登録→クーポン配布
- 試供品の提供→商品の購入
- 公式ラインの登録→お得情報の誘導
ECサイトでは、新規顧客を獲得することも重要ですが、リピートを獲得することも重要です。新規顧客をリピーターにするためには、顧客とのコミュニケーションが必須です。
メールマガジンや公式ライン登録の専用LPを制作し、顧客をリスト化することでコミュニケーションが取れるようになります。
クーポンやお得情報を配信すれば、リピーターにつながり、最終的には売上の向上につながるわけです。
通販・ECサイト向けのLPを制作するデメリット
通販・ECサイト向けのLPはメリットもありますが、一部デメリットもあります。
なかでも、制作費がかかる点はデメリットと言えるでしょう。例えば、ECサイトで認知度の向上や購入を促進する場合、LP以外に以下の方法があります。
- コンテンツSEO
- コンテンツマーケティング
- リスティング広告
すでにECサイトが完成していて、サイトに集客するために行う方法です。
上記の方法でも外注すると費用が掛かりますが、別途LPを制作する場合に比べると費用を抑えられます。それに、ECサイトのLPを制作したからと言って、必ずしも結果が出るとは限らず、競合が多いなかで戦うにはクオリティが高いLPを制作しなければなりません。
そうなると外注をする必要がありますが、弊社では完全成果報酬型のLPO(ランディングページ最適化)を実施してます。
既存のLPと弊社が制作したLPでABテストを実施し、CVRが改善しなければ一切費用をいただきません。詳しい概要については、以下のページでまとめているので、LP制作の外注を検討している方は、参考にしてください。
>>成果報酬型LPOのページ
CVRが高い通販LPを制作するためのポイント
世間には通販LPが無数に存在し、そのなかでCVRを高めるためには、以下のポイントを意識しましょう。
- ファーストビューに力を入れる
- ソースを明確にしてユーザーを信頼させる
- デザインに力を入れる
競合と差をつける意味でも、それぞれ意識してLPを制作しましょう。
ファーストビューに力を入れる
ECサイトでCVRを高めるためにLPを制作するなら、ファーストビューに力を入れましょう。ファーストビューは、LPに流入したユーザーが最初に見る箇所です。
ファーストビューを見て情報を判断し可読するわけですが、ファーストビューに情報がつまり過ぎていたり、ターゲットにあっていない訴求をしたりすると、離脱につながります。また、ECサイトのLPに訪れるユーザーは、特定の商品を調べて流入しているので、別のメーカーと比較検討をしていることが多いです。
そのため、周りと差をつけられるような訴求とメリットを提示できるような、ファーストビューを作成しましょう。
また、「LPの改善方法14選!具体的な流れやLPOにおすすめなツールも紹介」ではファーストビュー以外にも、LPの改善策についてまとめているので参考にしてください。
ソースを明確にしてユーザーを信頼させる
LPに訪れるユーザーは、何かしらの悩みを抱えています。
例えば、ダイエット器具を販売するLPを制作したとしましょう。
そのLPに訪れるユーザーは、以下のような悩みが考えられます。
多くのユーザーは「痩せたい」という悩みがあります。その悩みを解決することも重要ですが、単に商品の魅力をアピールするだけでは訴求が弱いです。
自社製品を使用して、どのような未来が待っているのかをソースを用いて明確にしましょう。
- 口コミ・レビューの掲載
- UGCを含める
そのほかにも、販売実績や有名人・著名人の起用などで、信頼性を高められます。
ここで重要なことは、企業がアピールするのではなく、第三者の声を用いてアピールすることです。使用感をアピールできれば、信用性が増しCVRにつながります。
口コミ・レビューの掲載
ユーザーの信頼性を高めるなら、口コミ・レビューの掲載はおすすめです。
先ほど同様に、ダイエット器具を例に挙げるなら、以下の方法でレビューを集められます。
- 口コミ・レビュー掲載で○%オフのクーポンを配布する
- 無料体験させて口コミを集める
また、口コミはネットで集めるのではなく、アンケート用紙に直接記載してもらったほうが信用性が高まるという声もあります。あえてアナログにすることで、ユーザーからの信頼度を高める方法なので、LPに反映するとよいでしょう。
UGCも含める
UGCは、ユーザー生成コンテンツの略で、SNSへの投稿や口コミのことを指します。
LPに掲載しているものは、あくまでも「企業が集めた口コミ」に過ぎず、一部のユーザーからは自作自演を疑われることもあります。
実際、比較検討をすることが多いユーザーは、LPの口コミ・体験談以外にも、X(旧:Twitter)やInstagramなどの口コミも判断材料にすることが多いです。
企業が依頼してレビューさせていない限り、SNSに投稿された声は、第三者が感じた実際の意見なので、企業が集めたレビューよりも信ぴょう性があります。
特にECサイトのLPは、比較検討をするユーザーが多く流入することから、UGCをLPに含めて情報の信頼性を高めることが重要です。
デザインに力を入れる
LPは、SEO記事のようなテキストコンテンツとは異なり、視覚で訴求します。
記事を「読ませる」のではなく、「魅せる」ことがLPでは重要です。
売れるECサイトにするためには、デザインに力を入れましょう。
これらを意識したうえで、LPを制作しましょう。
ECサイトのLPは、ファーストビューや購入ボタン、商品画像などでCVRが大きく変わるので、それぞれ意識して制作することが重要です。
そのほか、LPOについて知りたい方は「LPOとは?SEO・EFOとの違い、具体的な流れを紹介」にて詳しくまとめているので、合わせてご覧ください。
通販LPの主な依頼先
通販LPの制作を外注する場合、以下の依頼先があります。
- フリーランス
- LPの制作会社
外注費やLPのクオリティに違いがあるので、それぞれ参考にしてください。
フリーランス
フリーランスや個人事務所では、LP制作を請け負っています。
フリーランスは、企業に比べると短期間で制作してくれるほか、要望に柔軟に対応してくれるというメリットがあります。また、企業に依頼するよりも外注費が安い点もメリットの一つです。
その反面、LPを制作したあとの修正に対応していなかったり、修正する場合は別途費用が掛かったりします。そのため、以下のような人におすすめです。
- 外注費を安く抑えたい
- 短期間での納品を希望している
分析からABテストまで、詳細を求める人は制作会社への依頼がおすすめです。
LPの制作会社
フリーランスとは異なり、会社規模でLPの制作を請け負っているところもあります。
弊社でも、完全成果報酬型でLPOも実施しており、サイトの分析・制作、ABテストまで幅広く対応しています。
制作会社のメリットは、以下のとおりです。
- 対応範囲外広い
- 高品質なLPを納品してくれる
- アフターフォローがしっかりしている
フリーランスに比べると、成果重視のLPを制作してくれることが多いです。
企業にもよりますが、構成案の作成や企画の立案、競合分析まで総合的にしてくれることもあります。その反面、フリーランスに比べると外注費が高くなります。(詳細の金額は後述)
通販LP制作の費用相場
通販LPの制作を依頼する場合、外注費がかかります。
費用相場は依頼先によってさまざまで、目安は以下のとおりです。
依頼先 | 費用相場 | 制作期間 | 対応範囲 |
フリーランス | 5~10万円 | 2週間~1カ月 | 原稿作成・修正 (構成案などは別途費用が掛かる) |
小規模の制作会社 | 10~20万円 | 1カ月~1か月半 | 構成作成・原稿作成・修正 |
中規模の制作会社 | 20~40万円 | 1カ月~2か月 | 分析・サイト制作・ABテスト |
大手の制作会社 | 60万円以下 | 1カ月~3カ月 | すべて対応 |
また、場合によってはデザインの修正やカスタマイズが必要になったり、構成作成からコンテンツ作成まで依頼する場合は、追加で費用がかかります。
クオリティが高くなるほど、制作期間も長くなるため、費用と期間を逆算して依頼を検討しましょう。
通販LPの制作手順
通販LPを制作する際、通常のLP同様に制作手順があります。
手順に沿って制作することで、効果が出るLPが完成します。
- 目的・ターゲットの設定
- 構成を決める
- ページをデザインする
- 実際に制作する
- 完成後はPDCAを回す
CVRの向上や売上を伸ばす意味でも、それぞれ意識しましょう。
目的・ターゲットの設定
LPを制作する前に、目的とターゲットを設定しましょう。
ECサイトの場合は、商品の購入か認知度向上が目的になることが多いです。
新規商品のPRをしたい場合は、両方が目的です。
ターゲットに関しては、取り扱う商品によって異なります。
適切なターゲットに配信する意味でも、性別と年齢は絞りましょう。
ざっくり分類できたら、ペルソナを設定します。
ペルソナとはターゲットをさらに細分化したものであり、特定のユーザーに配信するLPでは必要な要素です。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 趣味
- 家族構成
- 悩み
これらの内容をまとめて、より明確なターゲットを設定しましょう。
構成を決める
ターゲットを設定したら、構成を決めます。
一般的にLPは、以下の要素で構成されています。
ファーストビューは、LPにおいて最も重要な役割があり、キャッチコピーやCTAボタン、メインビジュアルで流入したユーザーに訴求しましょう。
興味を持ってLPを読み進めたユーザーに対しては、ボディで悩みを解決します。
使用者レビューや経験談、商品の詳細を解説するなどして、信頼性が高い商品ということをアピールします。
悩みが解決できたユーザーは購買意欲が高まり、購入や比較検討のフェーズに移行するので、背中を一押しするキャッチコピーとCTAを設定しクロージングします。
ページをデザインする
LPの構成が決まったら、制作するデザインを決めます。
LPのデザインは非常に重要で、CVRを大きく左右する項目です。
こちらは、弊社が担当したLPの例です。
改善前は、キャッチコピーが乱立していたり、ターゲットに沿ったデザインができていなかったりと、課題点がいくつかありました。
その課題点を踏まえて、メインビジュアルやキャッチコピーを変更したところ、CVRは前月比よりも136%アップしました。
このように、LPはページデザインがCVRを大きく変動させるので、企画の時点でしっかり設定しておくことが重要です。
実際に制作する
構成やデザインが決まったら、実際に制作します。
まずは、作成した構成書やデザイン案を参考に、テキストコンテンツを制作します。
(例:キャッチコピー、顧客レビューなど)
テキストコンテンツができたら、それぞれを画像・イラストにしたものを作成し、ワイヤーフレームでLP全体をデザインします。
この場合、設定したターゲット層から反れないように作成することが大切です。
完成後はPDCAを回す
LPを完成したら、リスティング広告やSNS広告を使って配信します。
配信後は様子を見ながら、LPOの準備をしましょう。
計画の時点で設定した目標のCVRに達していない場合は、ツールで課題点を見つけていきます。
- CTA直前で離脱している
- →CTAのデザインの変更
- ファーストビューの離脱率が高い
- →ファーストビュー全体の変更
- 可読性が低い
- →デザインやボリュームの変更
課題点に応じてさまざまな対策が出てくるので、ABテストをしながら、CVRを高めていきましょう。
PDCAを正しく実施するためには、LPOについて理解しておきましょう。
「LPOとは?SEO・EFOとの違い、具体的な流れを紹介」にて概要をまとめているので、参考にしてください。
通販・ECサイトLPのよくある質問
通販・ECサイトのLPを制作する際の、よくある質問をまとめました。
制作を検討している方や、外注を検討している方はそれぞれ参考にしてください。
販売LPとは?
販売LPは、商品の販売を目的としたLPのことです。
LPと同義で使われることが多く、ECサイト・通販サイト向けのLPも販売LPに該当します。
参考サイトはある?
LPの制作をする際、デザイン案が浮かばないことがあります。
その際は、デザインを集めた参考サイトがいくつかあるので、そちらを参考にデザイン案を立てていきましょう。
【LPアーカイブ】
LPアーカイブは、PC・SPのLPデザインをまとめたサイトです。
実際に公開されているLPが集められており、さまざまなジャンルのLPを閲覧できます。
通販サイト・ECサイトのLPもあり、いずれも参考になります。
【LP幹事】
LP幹事も、LPアーカイブ同様に、LPをまとめた複合サイトです。
業界に応じたLPの検索が可能で、デザイン案の参考になります。
LP制作でイメージが浮かばない人は、参考にするとよいでしょう。
まとめ
ECサイトにおけるLPは、特定の商品の売上をアップさせたり、CVRを向上させたりする場合に必要です。思った以上に売り上げにつながっていない場合は、LPを制作して売上が改善することも十分あります。
また、ECサイトのLPは売上向上だけではなく、知名度や認知度向上にもつながります。
LPのCVRが高まれば、ECサイトへの評価が高まるため、結果としてサイト全体の集客にもつながり、全体的な売り上げアップにもつながるわけです。
しかし、ECサイトは競合が多く、取り扱う商材によってはクオリティが高いLPを制作しないと太刀打ちできないことも多いです。
弊社では、そのような悩みの方を対象にした成果報酬型LPOを実施しています。
ABテスト・サイト制作、分析などを実施し、既存のLPと比べてCVRが改善しなければ、一切費用はいただきません。CVRの改善幅が110%以上になった場合のみ、費用をいただくシステムです。
詳しい概要については、以下のページにてまとめているので、LP制作の外注を検討している方は参考にしてください。
>>成果報酬型LPOのページ