「コンテンツマーケティングってなに?」
「取り組むとどんな効果があるの?」
このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
コンテンツマーケティングとは、情報発信を通して顧客を増やす手法です。コストを抑えつつ集客が可能なため、限られたコストで集客効果を高めたい場合に取り入れるとよいでしょう。
この記事では、コンテンツマーケティングの概要やメリットなど、基礎知識について解説します。
取り組む方法やポイントも紹介するため、コンテンツマーケティングに興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
- コンテンツマーケティングの内容について知りたい
- コンテンツマーケティングに取り組みたい
- コストを抑えつつ集客したい
コンテンツマーケティングとは広告費用を抑えつつ集客できる手法
コンテンツマーケティングとは、コストを抑えつつ集客できる手法のことです。
コンテンツマーケティングに取り組むことでコンテンツ(情報)を通して商品の存在・価値を買い手に認識してもらいます。
コンテンツの配信先はWebページに限りません。
メールやSNS、オフラインなど、買い手への接触方法は多岐にわたります。
集客以外にもさまざまなメリットがあるのが、コンテンツマーケティングの特徴です。
ユーザーに対して価値ある情報を届けることは、自社の信頼性を高められます。
またSNSと連携し、幅広く情報を拡散させることも可能です。
以上のメリットを、低コストで得られる点がコンテンツマーケティングの大きな魅力です。
コンテンツマーケティングの8つの手法を解説
コンテンツマーケティングには、主に8つの手法があります。
- WEBメディア・ブログ
- 動画コンテンツ
- WEB広告
- SNS
- メールマガジン
- セミナー
- プレスリリース
- ホワイトペーパー
上記8つの手法にはそれぞれ特徴があり、目的に応じて使い分けます。
ここでは各手法について解説していくため、コンテンツマーケティングの運用を検討している方は参考にしてください。
WEBメディア・ブログは資産として残すことができる
- 資産として残せる
- 顧客の知りたい情報を十分に盛り込める
- SNSと相性が良く、好意的に拡散される場合がある
WEBメディアやブログなどのサイト上に掲載する記事形式のコンテンツは、資産として残すことができます。
作成したコンテンツは半永久的にWEBサイト上に残しておくことが可能です。
またWEBメディア・ブログは、顧客の知りたい情報を十分に盛り込めるメリットがあります。
toB領域におけるコンテンツマーケティングでは、サービスを導入した顧客の口コミや事例を記事にするケースもよく見られます。
SNSとも相性が良い手法のため、顧客に求められるコンテンツを作成できれば、SNS上で好意的に拡散される場合があるのも大きなメリットです。
動画コンテンツはサービスやツールの解説に適している
- 大容量の情報を短時間かつ効率的に伝えられる
- 文字や画像では伝えられない「動き」を伝えられる
- 記憶に残りやすい
動画コンテンツはサービスやツールの解説に適しています。
大容量の情報を短時間かつ効率的に伝えられるのが特徴です。
アメリカの調査会社Forrester Reasearchが発表した情報によれば、「1分間の動画で与えられる情報は180万語の情報量に匹敵する」とも言われています。
180万語はWebページ3,600ページ分に相当するため、動画が与える情報量がどれだけ豊富なのかがわかります。
文字や画像だけでは伝えられない動きも表現できるため、サービスやツールを解説するのに有効です。
また視覚と聴覚に訴えるため、記憶に残りやすいメリットもあります。
インパクトのある施策を展開することで、視聴者の興味を引くことも可能です。
出典:18 Big Video Marketing Statistics and What They Mean for Your Business
WEB広告は短期間で成果を上げやすい
WEB広告は短期間で成果を上げやすいメリットがあります。
短期的に効果が出やすい反面コストがかかるため、その点には注意が必要です。
WEB広告には以下のように様々な種類があります。
WEB広告の種類 | 特徴 |
---|---|
リスティング広告 | ユーザーが検索したキーワードに連動して掲載される |
ディスプレイ広告 | 画像や動画、テキスト形式で表示される |
アドネットワーク広告 | 多数のWEBサイトやSNSを集めた広告配信ネットワークに広告を配信する |
リターゲティング広告 | 過去にサイトを訪れたユーザーに対して配信する |
純広告 | 特定のメディアの広告枠を買い取って掲載する |
アフィリエイト広告 | あらかじめ設定した成果地点にユーザーがたどり着くことで報酬を得る |
ネイティブ広告 | メディアのコンテンツの一部として、通常の記事と同じ見た目で表示される |
リワード広告 | アプリのダウンロードや広告動画の視聴をユーザーが行うことで報酬が発生する |
誰に届けたいのか、ターゲットとなるのはどの層かなどを把握したうえで、自社の施策に適したWEB広告を選択しましょう。
SNSは情報を拡散しやすい
SNSを活用したコンテンツマーケティングは、情報を拡散しやすいのが特徴です。
コンテンツを読んでくれたユーザーによってシェア・リツイートが行われることで、ユーザーのフォロワーにコンテンツが拡散されます。
SNSのフォロワーは発信者と発信される情報のファンであることが多いため、拡散された情報には強い興味・関心を示しやすい傾向にあるのです。
SNS上のユーザーに広くコンテンツが拡散されれば、企業名や商品・サービス名の認知度が高められます。
企業の信頼感を高めるのにも有効な手法です。
メールマガジンは多数の顧客へ一度に情報を届けることができる
メールマガジンは多くの顧客へ一度に情報を届けられます。
重要なコンテンツを届けたい顧客に対し、的確なタイミングで配信可能です。
導入事例集やイベント情報をはじめとした、顧客の役に立つ情報を定期的に届けることにより、信頼関係を築けます。
メールマガジンの目的を事前に整理し、無理なく運用できる体制を整えておくことが重要です。
商品・サービスを一方的に売り込むような内容は顧客のマイナスイメージにつながるため、内容や頻度には注意しましょう。
セミナーは見込み客の獲得につながりやすい
セミナーは見込み客を獲得するのに有効な手法です。
セミナーとは特定のテーマに関心のある人が集まり、知識の共有を行う活動のことを指します。
コンテンツの質が高ければ、企業の信頼を一気に高めて見込み客を獲得しやすくなるでしょう。
近年はYouTubeなどのライブ配信サービスを活用し、オンラインでセミナーを行う「ウェビナー」も主流になりつつあります。
ウェビナーはオンライン上で開催するため、会場の確保やセッティングなどのコストがほとんどかかりません。
多くの顧客を相手にセミナーを開催したい場合にも有効な方法です。
プレスリリースは報道関係者に情報を届けられる
プレスリリースは報道関係者に情報を届けられる手法です。
新商品の発売や新サービスの開始、経営・人事などの企業情報を文書や資料としてまとめたものがプレスリリースと呼ばれます。
プレスリリースとして発信した情報が報道・記事としてメディアに取り上げられれば、読者や一般消費者には信頼性の高い情報として受け取られます。
プレスリリースのメリットは信頼性や知名度が向上するだけではありません。
自社の商品・サービスが大きな影響力を持つメディアを通じて発信されることによって、商品・サービスを購入してもらいやすくなります。
プレスリリースは報道関係者に情報を届けたい場合に活用してみましょう。
ホワイトペーパーは見込み客の獲得につながりやすい
ホワイトペーパーは見込み客の獲得につながりやすい手法です。
ホワイトペーパーとは、Webサイトからダウンロードする資料のことを指します。
コンテンツマーケティングにおけるホワイトペーパーの役割は主に2つです。
ユーザーの情報を取得することと、有益な情報を発信することにより読者の満足度を向上することです。
ホワイトペーパーの用途は様々で、自社のWebサイトに掲載したり広告に出稿したりするケースがあります。
マーケティングオートメーションというマーケティングツールの併用により、資料ダウンロード後も追客し、顧客育成することも可能です。
コンテンツマーケティングを始める4ステップ
コンテンツマーケティングを始める手順は、以下の4ステップです。
- 達成したい目標値(KPI)を明確に定める
- 顧客像をイメージしやすいようペルソナを設定する
- コンテンツを作成する
- 課題を見つけるため効果検証する
コンテンツマーケティングによる効果を高めるために、ぜひ上記のステップに沿って取り組んでみてください。
ここでは上記4つのステップについてそれぞれ詳しく解説します。
コンテンツマーケティングを始めたい方はぜひ参考にしてください。
達成したい目標値(KPI)を明確に定める
コンテンツマーケティングは、達成したい目標値(KPI)を明確に定めることが重要です。
KPIとは「Key Performance Indicator」の頭文字をとったもので、日本語に直訳すると「重要業績評価指標」となります。
最終目標に到達するために、確認すべき細かな指標のことです。
KPIはある程度細かく、さらに複数設定すると運用しやすくなります。
オウンドメディアでコンテンツマーケティングに取り組む場合は、フェーズに合わせたKPI設定も重要です。
オウンドメディアの運用フェーズは以下の3つに分けられます。
運用定着期:6ヶ月~2年以内
活用期:1年以上~
立ち上げ期は集客力、運用定着期は閲覧力・誘導力、活用期はコンバージョン数を加味してKPIを設定しましょう。
コンバージョンとは、訪問者がホームページの目標としているアクションを起こしてくれた状態のことです。
例えば商品の購入を目標とするのであれば、ホームページからの売り上げがコンバージョンとなります。
運用フェーズに合わないKPIを設定してしまうと、成功体験が遠のいてしまう可能性があるため注意してください。
顧客像をイメージしやすいようペルソナを設定する
コンテンツマーケティングでは、顧客像をイメージしやすいようペルソナを設定します。
ペルソナとは、ターゲットとなる顧客の情報を、詳細に想定したものです。
ペルソナ設定に必要な情報は、主に以下のものが挙げられます。
- 性別
- 職業
- 家族構成
- 居住地
- 趣味
ポイントは、あくまで1人の人物に絞った想定をすることです。
「20代男性」のような情報だけでは顧客像をイメージしづらいため、細かくペルソナを定めることが重要です。
人物情報は、自社サイトに訪れたユーザー情報やアンケートを活用して収集しましょう。
ターゲットの特徴を詳細に捉えたペルソナを設定することで、顧客像をイメージしやすくなり、効果的なマーケティングにつながります。
コンテンツを作成する
達成したい目標値や顧客像を参考に、コンテンツを作成していきます。
まずコンテンツの核となるキーワードとテーマの設定が必要です。
キーワード選定は以下の5つの工程を経て行います。
- ユーザーの検索意図を知る
- キーワード候補を洗い出す
- キーワードを絞り込む
- 競合調査を行う
- テーマを決定する
キーワード選定をする際は、ユーザーの検索意図とコンテンツを作る目的を考え、キーワード候補に優先度をつけて絞り込んでいくのがポイントです。
最初は検索意図が明確かつ効果の出やすいロングテールキーワードから対策していくのが良いでしょう。
ロングテールキーワードとは、複数の単語を掛け合わせて検索されるキーワードのことです。
検索ボリュームが少ないため上位を狙いやすい特徴があります。
キーワードが選定出来たら、コンテンツのアウトラインを作成します。
タイトル、導入文、各見出し、まとめのアウトラインを作成しておくことで、コンテンツの作成がスムーズになるため、ぜひ取り入れてみてください。
コンテンツを実際に作成していく際はユーザーニーズを意識するのが大切です。
一次情報も積極的に盛り込み、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作りましょう。
課題を見つけるため効果検証する
コンテンツを発信した後は、課題を見つけるため効果検証をします。
コンテンツマーケティングの効果は短期間では現れにくいため、中長期的な視野で考えましょう。
コンテンツマーケティングの効果測定に用いられる主な指標は次の通りです。
- コンテンツ数
- 検索表示順位
- ページビュー(PV)数
- ユニークユーザー(UU)数
- 直帰率
- 滞在時間
- SNSシェア数
- 再訪率
- スクロール率
- 遷移率
- 回遊率
- コンバージョン(CV)率
コンテンツマーケティングの目標値(KPI)に応じて、測定するべき指標は異なります。
自社の施策のKPIに合わせて、効果検証に用いる指標も切り替えるようにするとよいでしょう。
コンテンツマーケティングの成功事例を3つ紹介
コンテンツマーケティングを取り入れて、実際に成果を上げた事例を3つ紹介します。
- バズ部:役立つマーケティングノウハウの紹介で自社への信頼度を獲得
- OMG PRESS:メガネに関する専門的な情報の発信で見込み客を獲得
- 北欧、暮らしの道具店:雑貨やインテリアの紹介で多数のファンを獲得
成功事例を参考にコンテンツマーケティングに取り組むことで、成果を上げやすくなります。
これからコンテンツマーケティングに取り組む方は、ぜひ参考にしてください。
バズ部は役立つマーケティングノウハウを紹介し自社への信頼度を獲得
株式会社ルーシーの運営するオウンドメディア「バズ部」は、役立つマーケティングノウハウを紹介し自社への信頼度を獲得しました。
バズ部では、Webサイトでの集客やメディア運営で役立つマーケティングノウハウを重点的に紹介しています。
Webマーケティングやコンテンツマーケティングの現場で実践できる、役立つ情報が充実しているのが特徴です。
さらに実際のクライアントワークで実践されたマーケティングノウハウと成功事例を紹介することにより、情報への信頼性を高めています。
OMG PRESSはメガネに関する専門的な情報を発信し見込み客を獲得
オーマイグラス株式会社が運営するオウンドメディア「OMG PRESS」は、メガネに関する専門的な情報を発信することで見込み客を獲得しました。
コンテンツ型SEOのコンテンツマーケティングの成功事例として有名で、Webサイトや書籍でも多数紹介されています。
OMG PRESSの大きな特徴は、見込み客の状態に合わせた情報を提供していることです。
認知段階から比較・検討段階のユーザーまで、幅広い見込み客を集めています。
さらに特定の地域に向けたコンテンツも用意し、実店舗の利用者も見込み客として取り込むことに成功。
実店舗と競合するビジネスを展開したい方はぜひ参考にしてください。
北欧、暮らしの道具店は雑貨やインテリアを紹介し多数のファンを獲得
株式会社クラシコが運営するオウンドメディア「北欧、暮らしの道具店」は、雑貨やインテリアを紹介し多数のファンを獲得しました。
FacebookやInstagram、Twitter、YouTubeなど幅広いSNSを展開し、どれも自然体をテーマにコンテンツを発信しています。
コンテンツはすべて社員が制作しており、その大半は入社前からのブランドファンとのこと。
もともとプロダクトのユーザーであった社員がコンテンツを手掛けることで、読者の共感を促す記事が作られています。
コンテンツマーケティングのポイントは顧客のニーズに沿った情報発信をすること
コンテンツマーケティングに取り組む際のポイントは4つあります。
1つは、顧客のニーズに沿った情報発信をすることです。
顧客がどのような問題を抱えているのか、どのような情報を必要としているのかといったニーズを洗い出し、それに沿った情報発信を行います。
ニーズに沿った情報発信をすることで、商品・サービスを認知している顧客だけでなく、潜在顧客にもアプローチできるためです。
ほかにも、以下の4つのポイントも意識してコンテンツマーケティングに取り組みましょう。
- 明確な目標を定める
- 継続して情報発信できる環境を整える
- 効果検証を欠かさず行う
- 戦略規模の展開は段階的に進めていく
ここでは上記のポイントについて、それぞれ解説していきます。
明確な目標を定める
コンテンツマーケティングに取り組むにあたり、明確な目標を定めましょう。
設定する目標が曖昧だと、コンテンツの効果測定を進められなくなるためです。
コンテンツの効果測定ができないと、商品・サービスの売り上げやブランディングに対するコンテンツの貢献度が分からなくなってしまいます。
貢献度が不明瞭な施策にリソースをかけるのがもったいない、という考えになれば、コンテンツマーケティングの優先度が下がり、予算・人的リソースを割いてもらいにくくなる可能性もあります。
そのような状況になるのを防ぐために、何のためにコンテンツを作るのか、何を達成したら成功といえるのか、などの明確な目標を定めておきましょう。
継続して情報発信できる環境を整える
コンテンツマーケティングで成果を出すには、ある程度のコンテンツ量が必要となるため、継続して情報発信できる環境を整えましょう。
コンテンツの企画から効果測定までを一貫して続けられる体制を築く事が大切です。
例えばコンテンツマーケティングの運用チームを作っておけば、チーム内で作業を分担し、各担当者が自分の担当する業務をしっかり進められます。
これによって継続的にコンテンツを発信する体制を整えられるでしょう。
コンテンツ作成チームにリソースが割けない場合は、外注するのも一つの手です。
コンテンツの効果が分からなければコンテンツマーケティングに長期的に取り組むのが難しくなるため、効果測定が行える体制は整えておきましょう。
効果検証を欠かさず行う
コンテンツマーケティングはコンテンツを発信して終わりではなく、その後の効果検証がとても重要です。
コンテンツ発信によるマーケティング効果検証を欠かさず行いましょう。
Web上のコンテンツであれば、訪問者数や閲覧数、平均滞在時間、離脱率、問い合わせ件数などを測定するのが一般的です。
測定結果をもとに、各コンテンツがいかに目的に貢献できているかを調査します。
効果の出ていないコンテンツがあれば、改善点を検討し、コンテンツのリライトを行いましょう。
コンテンツマーケティングにおける効果検証は、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのSEOツールを用いると効率的です。
効果検証に有効なツールも駆使しながら、コンテンツマーケティングに取り組んでみてください。
戦略規模の展開は段階的に進めていく
コンテンツマーケティングの戦略規模の展開は段階的に進めていきましょう。
マーケティングに投下できる経営資源は限られているため、自社のフェーズに合った戦略を立てていく必要があります。
戦略構築をしないまま経営資源を投下しても、最終的なゴールを達成する前に運用が止まってしまう可能性があるため注意が必要です。
常に検証と改善を繰り返しながら軌道修正し、目標達成を目指しましょう。
コンテンツマーケティングのメリットは広告費用を抑えつつ集客できる
コンテンツマーケティングの大きなメリットは、広告費用を抑えつつ集客できることです。
ブログ記事や動画などのコンテンツは、作成時に外注費などの費用は発生するものの、一度公開すると継続的に集客を見込めるようになります。
コンテンツの鮮度を保つために一定期間ごとの見直しは必要になりますが、長期的な視点で見ると広告費の削減になるのです。
集客手法の中にはリスティング広告やディスプレイ広告などのインターネット広告がありますが、そのようなインターネット広告は即効性が高いものの、ある程度の予算が確保されていないと継続しにくいデメリットがあります。
コンテンツで継続的に集客しながらも広告費用を抑えられるのが、コンテンツマーケティングの魅力的な特徴です。
他にも、以下のメリットがあります。
- 潜在顧客や見込み客を獲得できる
- 自社に対する信頼を獲得しやすい
- 顧客のニーズを把握できる
- SNSと連携して情報を拡散しやすい
- 幅広いターゲットにアプローチできる
上記のメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
潜在顧客や見込み客を獲得できる
コンテンツマーケティングは潜在顧客や見込み客を獲得できるメリットもあります。
見込客とは自社の商品・サービスに関心があり、いずれは購入・利用する可能性のある顧客のこと。
潜在顧客とは、ニーズを自覚していない人や商品・サービスを認知していない顧客のことです。
潜在顧客は商品を認知している顧客よりはるかに多いため、いかに潜在顧客の興味関心を引くか、どのようにサービスを認知してもらうかが将来的な顧客を獲得する上で重要になります。
潜在顧客にとって価値のあるコンテンツを提供し続ければ、潜在顧客が将来的な顧客となる可能性が高まるでしょう。
コンテンツマーケティングで新たな顧客層を獲得することにより、結果として全体の顧客層の幅を拡げることが可能です。
情報発信を続けることで自社に対する信頼が高まる
コンテンツマーケティングによる情報発信を続けることで、自社に対する信頼が高まるメリットがあります。
継続的に価値のあるコンテンツを提供し続けることにより、ユーザーとの信頼関係を築き上げることが可能です。
信頼関係を築き、企業への愛着が高まれば、企業が発信する商品・サービス情報に興味を持ってもらいやすくなります。
信頼関係を築いたユーザーはSNSなどで好意的な口コミを発信してくれることもあるため、新たな潜在顧客の発掘にも期待できるでしょう。
信頼を獲得するためには、顧客にとって価値のあるコンテンツを継続的に提供することが大切です。
一次情報やターゲットのステータス・ニーズなどを大切にしたコンテンツを作るのがポイントとなります。
例えば専門的な視点から顧客の抱えるお悩みに応えたり、興味・関心を持つ情報を発信することで、「誠意のある会社」「その分野の専門家」であるという印象を顧客に与えられるのです。
顧客からの信頼が高まれば、自社の新しい商品・サービスに興味を持ってもらいやすくなります。
顧客のニーズに関するデータを収集できる
コンテンツマーケティングでは、顧客のニーズに関するデータを収集できます。
顧客にとって価値ある商品・サービスを提供するためには、顧客のニーズ調査は欠かせません。
例えばWebサイトでコンテンツを発信する場合であれば、サイト上にアクセス解析ツールを設置しておくことで、買い手の流入経路や関心のある情報を確認できます。
コンテンツに訪れた顧客の反応をデータとして蓄積しておけば、より良いコンテンツの作成や商品・サービスの改良に活かせるでしょう。
このように顧客のニーズに関するデータを収集することで、商品・サービスの改良や価値あるコンテンツの作成に役立たせられるのが、コンテンツマーケティングのメリットです。
SNSと連携して情報を拡散しやすい
コンテンツマーケティングはSNSと連携して情報を拡散しやすいメリットがあります。
SNSを使うユーザーのニーズを満たしたコンテンツを発信することで、SNS上で好意的にシェアされる可能性が高くなるのです。
SNSを使うユーザーは企業の広告塔となることをネガティブに考える人が多い傾向にあり、積極的に商品・サービス情報をシェアする人は少ないです。
しかしコンテンツとなれば話は別で、多くのユーザーにとって価値のあるコンテンツはSNS上での企業の存在感を高めてくれます。
SNS上で情報が拡散されれば、自社が広く認知されるきっかけになり、潜在顧客の発掘にも役立つでしょう。
幅広いターゲットにアプローチできる
コンテンツマーケティングは幅広いターゲットにアプローチできます。
顧客のステータスやニーズに応じたコンテンツを発信することで、潜在顧客との接点を増やしたり見込み客の育成を行うことが可能です。
特定の地域のターゲットだけでなく、全国を対象とした商品・サービスの認知を狙えます。
Web上でコンテンツを発信する場合は、記事や動画などのコンテンツを多言語対応にすることで、世界をターゲットとすることも可能です。
海外展開を狙っている場合にも、コンテンツマーケティングが有効といえます。
コンテンツマーケティングのデメリットは成果を上げるまで時間がかかりやすいこと
コンテンツマーケティングのデメリットは、成果を上げるまでに時間がかかりやすいことです。
リスティング広告やディスプレイ広告などのインターネット広告と異なり、コンテンツマーケティングは効果を得られるまで一定のコンテンツ量と時間を要します。
コンテンツを発信してすぐに効果が見られるわけではないため、最低でも6ヶ月〜1年程度の中長期的な視点で取り組んでいかなくてはいけません。
そのためコンテンツマーケティングに取り組む際は、あらかじめ中長期的な目標を立てたうえで戦略を考える必要があります。
コンテンツによる集客は効果が出るまでに時間がかかるため、他の施策と並行して実施するのもおすすめです。
短期的な効果を得られやすいリスティング広告やWebサイトのSEO対策、SNSマーケティングなどの施策も検討してみるとよいでしょう。
効果検証するために継続的な発信が必要になる
コンテンツマーケティングは効果検証するために、継続的な発信が必要となります。
コンテンツ量を増やしていくためにも、継続して情報発信できる環境を整えていかなくてはいけません。
コンテンツ戦略立案者、編集者、コンテンツ制作担当者、データ分析担当者というように、コンテンツマーケティング推進チームの中でも役割を決めておくのがおすすめです。
役割を分けることで各々が自分のタスクに集中でき、継続的に情報発信できる体制が整います。
また継続的にコンテンツを発信するのは、顧客との接点を持ち続けることにもつながります。
コンテンツマーケティングに関するよくある質問
コンテンツマーケティングに関するよくある質問をまとめました。
- コンテンツSEOとの違いは?
- コンテンツマーケティングに必要な費用は?
コンテンツマーケティングにこれから取り組む方はぜひチェックしてください。
コンテンツSEOとの違いは?
コンテンツマーケティングは、コンテンツを用いて見込顧客や顧客とコミュニケーションを行うマーケティング手法です。
コンテンツSEOは、コンテンツを検索結果に表示させ、検索流入を増やすマーケティング手法です。
具体的な違いは以下の通りとなります。
コンテンツマーケティング | コンテンツSEO | |
---|---|---|
手法 | WEBメディア 動画コンテンツ SNS メールマガジン セミナー プレスリリース ホワイトペーパー |
SEO |
目的 | コンバージョンの獲得 | 検索上位の獲得 |
対象 | 潜在層を含む広いユーザー | 検索エンジンで検索するユーザー |
このようにコンテンツマーケティングとコンテンツSEOは、目的や対象、手法などに大きな違いがあります。
コンテンツマーケティングに必要な費用は?
コンテンツマーケティングの運用にかかる費用項目は、記事制作費、ディレクション費、サイト構築費、戦略コンサル費などがあります。
依頼する内容により費用は異なりますが、自社で対応する場合は月額0〜1万円程度です。
外注する場合は個人なら月額1万円程度、Web制作会社なら10〜50万円程度かかります。
外注することで、手間のかかる作業を全て任せることができます。
しかし、コンテンツマーケティングの大きな魅力は低コストで取り組めることです。
外注する前に、まずはコストをかけずにスタートし、効果検証まで進めましょう。
施策の効果が確認できれば、外注してさらに展開していくことをおすすめします。
コンテンツマーケティングは、低コストで段階的に進めていきましょう。