病院やクリニックでうまく集客につながらない場合は、SEO対策をすることも一つの方法です。近年、多くのクリニックでSEOを実施しており、特定のキーワードで上位を獲得しては集客につなげているところも少なくありません。
この記事では、医院やクリニックで行うSEO対策についてまとめています。具体的な手法や、サイト設計の方法などをまとめているので参考にしてください。

しかし、医療領域はSEOでも上位獲得が非常に難しいジャンルです。
弊社では、美容医療やクリニックなどを対象にしたSEOコンサルティングを実施しています。以下のページで概要をまとめているので、合わせて参考にしてください。

>>W-ENDLESSがコンサルティングするSEO対策の詳細はこちら

医療・クリニックで行うSEO対策

医療領域でSEOをする際、YMYLに該当するため正しい対策をする必要があります。
主に、医療・クリニックで行われているSEO対策は、以下のとおりです。

【医療・クリニックで行うSEO対策】
  • 内部SEO
  • 外部SEO
  • MEO対策
  • コンテンツSEO

それぞれサイトで実施することで、医療領域でも上位が獲得できるようになります。

内部SEO

内部SEOは、サイト内部で行う対策のことです。
コンテンツを充実させることも大切ですが、内部対策をしっかり行わないと、上位表示はできません。SEOの内部対策では、以下のようなことを行います。

【内部対策で行うこと】
  • パンくずリストの設置
  • 重複コンテンツの削除
  • 内部リンクの最適化
  • hタグの設定
  • メタディスクリプションの設定
  • モバイル最適化

これらを実施することで、Googleから評価されやすくなります。
医療領域は、ただでさえ上位表示が難しいため、徹底して対策することが大切です。
内部対策に関する詳しい概要については、「SEOの内部対策とは?具体的な対策とおすすめチェックツールを紹介」にてまとめているので、参考にしてください。

外部SEO

SEOでは、内部対策以外に外部対策もあります。
サイトの内部で行う対策ではなく、サイト外で行う対策です。
具体的には、以下のようなことを行います。

【外部対策で行うこと】

内部対策に比べると、外部対策はユーザーによって共有されるため難しいとされています。
しかし、医院やクリニックの場合は、口コミやレビューがほかの領域よりも多いため、サイテーションや被リンクが獲得しやすいです。

外部対策の詳細は、「SEOの外部対策とは?内部対策との比較や被リンク獲得方法を紹介」にてまとめているので、合わせて参考にしてください。

関連記事>>ドメインパワーとは?チェック方法とランクを上げる施策を紹介

MEO対策

SEO対策とは異なりますが、医療・クリニックではMEO対策が必須です。
MEO対策とは、地図検索で自社の情報で上位を獲得する方法です。
例えば、「大阪 美容クリニック」で調べると、以下の情報が出てきます。

GoogleのMEO対策の例

医院やクリニックを探している人は、公式サイトよりも地図の情報を参考にしながら、比較検討することが多いです。
Googleを例に挙げると、レビューや電話番号、公式サイトへのリンクなどが貼られています。

SEO対策と合わせて、MEO対策も行うと集客がしやすくなります。

コンテンツSEO

内部対策や外部対策も重要ですが、質の高いコンテンツを作らないことには、上位表示は目指せません。Googleでは、以下の3つの軸を評価基準にしています。

【Googleの評価軸について】
  • 外部対策
  • 内部対策
  • コンテンツSEO

これらのいずれかがかけてしまうと、上位表示はできません。
なかでも、コンテンツSEOは、記事そのものの評価になるので、充実した内容にしなければなりません。詳細は後述しますが、医院やクリニックでは、以下の対策が効果的です。

【医療・クリニックで最適なコンテンツSEO】
  • 施術の様子を写真や動画を使って掲載する(具体性が出る)
  • 施術者の体験談やレビューを掲載する

上位表示を目指す意味でも、しっかり対策することが大切です。

>>コンテンツSEOとは?始め方やコンテンツの作り方を徹底解説

医療・クリニックのSEO対策で意識したいポイント

医院やクリニックでSEO対策をする際、以下のポイントを意識しましょう。

【医療・クリニックのSEO対策で意識したいポイント】
  • 指名検索で1位を獲得する
  • 地域名×施術名で上位表示を狙う
  • モバイル最適化を行う

通常のSEOとは異なり、徹底した対策が必要になります。
それぞれ具体的に対策をしながら、勝ち筋を見つけていきましょう。

指名検索で1位を獲得する

医療・クリニックのSEOで、基本になるのが指名検索で1位を獲得することです。
指名検索は、固有名詞で検索されることを指します。
「W-ENDLESS医院」という名前であれば、「W-ENDLESS医院」で検索されたときに、1位を獲得している必要があります。

仮に、別のサイトが表示されるようであれば、早急に対策しなければなりません。
医院やクリニックに行く人は、指名検索をすることが多いです。
そのため、指名検索で上位を獲得すると、流入も増えリード獲得につながります。

地域名×施術名で上位表示を狙う

医療領域の検索流入は、指名検索だけではありません。
指名検索で1位を獲得することも重要ですが、それ以外のキーワードで上位表示を狙う必要があります。なかでも、施術やリード獲得につなげたいなら、地域名×施術名での上位獲得は必須と言えるでしょう。

具体例を挙げると、以下のとおりです。

【地域名×施術名の例】
  • 大阪 胃カメラ
  • 大阪 二重まぶた埋没法
  • 大阪 脂肪吸引

これらのキーワードは、大阪で施術を考えている人です。
また、地域は「大阪」と幅広くしてもいいですが、「梅田」「梅田駅」など範囲を狭めても問題ありません。検索ボリュームを調べるなどして、上位表示がしやすいほうを選びましょう。

モバイル最適化を行う

医療領域に限った話ではありませんが、昨今サイトを見ているユーザーの多くは、スマートフォンから閲覧しています。そのため、パソコンよりもスマートフォンでの表示を意識した、モバイル最適化を行いましょう。

読み進めやすく、快適にブラウジングできるようなサイトにすることが大切です。
モバイル最適化は外注でも対応できますし、WordPressであればプラグインを入れると簡単にできます。

また、モバイル最適化は検索結果に大きく影響を与えるt前、必ず対策しましょう。

医療・クリニックで対策したいキーワードの例

医療領域でSEOをする場合、選定したいキーワードがあります。
キーワード選定次第で、上位表示の難易度が異なるため、意識して選びましょう。

【医療・クリニックで対策したいキーワード】
  • 地域系キーワード
  • 疾患名・施術系のキーワード
  • 不安・悩み系のキーワード

また、これらのキーワードのなかにも、上位表示させやすいものとしづらいものがあります。仕組みを理解したうえで、選定することが大切です。

地域系キーワード

医療・クリニックでは、基本的に地域系のキーワードを網羅しましょう。
地域系キーワードは、ざっくり以下の3つに分類されます。

【地域系キーワードの分類】
  • 都道府県系:大阪
  • 市区町村系:梅田区
  • 駅名系:梅田駅

まずはキーワードボリュームを調べて、どの地域系キーワードで上位を獲得するかを判断しましょう。最低でも、最寄り駅や市区町村では上位を獲得したいところです。

上位表示にはさまざまな要素と条件がありますが、ドメインランクをあげることによって表示しやすくなります。弊社では、ドメインランクをアップするための施策を実施しています。
ドメインランクが上がることによって、サイト全体の評価が高まり、記事も上位を獲得しやすくなります。以下のページで詳細をまとめているので、合わせて参考にしてください。

>>ドメインランクアップサービス

疾患名・施術系のキーワード

疾患名や施術系のキーワードも、医療ジャンルではおすすめのキーワードです。
この場合、医院やクリニックで行っている施術に合わせて、キーワード選定をしましょう。
美容クリニックなら、以下が挙げられます。

【美容クリニックを例にした場合のキーワード選定】
  • イボ取り
  • しみ・ソバカス除去
  • 脂肪吸引
  • 医療脱毛

また、これらは単一ワードだとビッグワードで、上位表示が非常に難しいです。
そのため、地域系のキーワードと組み合わせると、上位表示の難易度も低くなります。

不安・悩み系のキーワード

最後に、不安・悩み系のキーワードです。
ユーザーが抱えている悩みを把握して、対策キーワードに反映しましょう。

【不安・悩み系のキーワード】
  • シミ 消えない
  • ソバカス 消す方法
  • イボ取り 痛くない
  • イボ 消えない

これらのキーワードで上位を獲得している医院やクリニックの多くは、悩み解決系の記事を書いています。そして、実際に行っている施術の例を出して誘導するという形が主流です。
また、公式ラインや問い合わせなどのフォームを置いておくことで、「いきなり施術が怖い」という人への対応もできます。

そのほか、キーワード選定に関する詳しい内容は、「SEOキーワード選定の具体的なやり方!手順やおすすめツールを紹介」でもまとめています。

医療・クリニックで上位を獲得するSEO対策のサイト設計

医療系・クリニックで上位獲得をする場合は、サイト設計も重要です。
上位表示できるように、以下を意識しましょう。

【医療・クリニックで上位を獲得するSEO対策のサイト設計】
  • 施術・診療科目別でページを作成する
  • 施術画像や動画などのオリジナルコンテンツを入れる
  • アクセス情報をサイト内に含める
  • E-E-A-Tを向上させる

YMYLに該当するジャンルは、上位表示をすることが困難です。
それぞれ意識してサイト設計を行い、上位を獲得しましょう。

施術・診療科目別でページを作成する

コンテンツを作成する際、施術・診療科目別でページを作成しましょう。
しかし、対策キーワードに合わせて作っていると途方もないので、病院やクリニックで取り扱っている施術に合わせて作成するとよいでしょう。

美容クリニックの場合は、シミ取りやイボ取りなどのページを作成して、そこに記事を入れるようなイメージです。内容は、検査方法や検査の流れなどになります。
施術や診療科目別で分けると、ユーザーはカテゴリや悩みに応じてページを開けるほか、ユーザビリティが向上します。

それに、ページを分けることで、そのジャンルのキーワードを強化することができ、SEOでも効果的です。

施術画像や動画などオリジナルコンテンツを入れる

現代のSEOでは、質が高いコンテンツを提供するだけではなく、独自情報を記事内に含めることも重要です。オリジナル情報を記事内に含めることによって、Googleからは高く評価されます。

病院やクリニックの場合、施術画像や動画などがあるとユーザーにとっても親切です。
テキストコンテンツだけではイメージがわきづらいため、画像を用いて説明しましょう。
具体例を挙げると、以下のとおりです。

【施術画像の具体例】
  • 実際に施術している様子
  • ビフォーアフターの画像

美容クリニックの場合、ビフォーアフターの画像があると、施術のイメージがわかりやすくなります。

アクセス情報をサイト内に含める

病院やクリニックでは、アクセス情報をサイト内に含めるようにしましょう。
MEO対策の一環で行うほか、指名検索を増やす目的でもあります。

その際、病院やクリニックの住所や連絡先だけではなく、以下のページも合わせて作ると効果的です。

【病院やクリニックで作りたいページ】
  • 著者情報
  • 保有している資格
  • これまでの実績・経歴
  • 顔写真

現代のSEOでは、コンテンツの質以外に、権威性も重要視されています。
コンテンツを誰が作成したのかということが重要で、医療領域だとより重要です。
アクセス情報と合わせて書いておくことで、SEO評価が高まります。

E-E-A-Tを向上させる

SEOには、E-E-A-Tという考え方があります。

【E-E-A-Tについて】
  • E:Experience(経験)
  • E:Expertise(専門性)
  • A:Authoritatibeness(権威性)
  • T:Trust(信頼性)

それぞれを意識してライティングすることによって、Googleからの評価が高まり、上位を獲得できるというものです。医療領域は、命や生活にかかわるジャンルなので、専門性や権威性が重要になってきます。

SEO記事を書く際は、以下を意識しましょう。

【医療記事を書く際に意識したいこと】
  • ページ上部に執筆者の名前を含める
  • 医者の略歴をまとめたページを作る

サイト全体の権威性を高めるという意味でも、非常に重要な対策です。

>>SEOライティングとは?執筆手順や上位を獲得するコツを徹底解説

ページ上部に執筆者の名前を含める

医療記事を作成する際は、ページ上部に執筆者の名前を含める必要があります。
自身で記事を書く場合は、簡単なプロフィールとともにまとめるとよいでしょう。

監修者や著者情報を記載すると、ページの信頼性と権威性が高まります。
しかし、ここで重要なことは、記事やコラムに関係した知識を持つ医師であることです。

美容クリニックの医師が、消化器内科や精神科などの記事を執筆しても、SEOではあまり効果的ではありません。ある種、特化サイトのようなイメージで、自分の対応ジャンルのコラムを執筆することがSEOでは重要です。

医者の略歴をまとめたページを作る

医者の略歴をまとめたページを作ると、信頼性が上がります。
施術を検討しているユーザーも、どのような医者が在籍しているかを確認したいため、含めておくとよいでしょう。

【医者の略歴でまとめること】
  • 名前
  • 顔写真
  • 経歴・実績
  • 保有している資格
  • 施術内容
  • 簡単なプロフィール

これらの情報をページでまとめて、SEO効果を高めていきましょう。
また、SEO記事の作成方法については「SEO記事の書き方 | 上位表示させる文章構成や作成方法を紹介」にてまとめているので、合わせて参考にしてください。

医療・クリニックでSEOをする際の注意点

医療・クリニック系でSEOをする際は、注意点があります。

【医療・クリニックでSEOをする際の注意点】
  • コンテンツの信頼性と根拠を示す
  • 導線をはっきりさせる

ユーザーにとって質が高いコンテンツを提供し、E-E-A-Tを意識したコンテンツ作成をすることで、集客やリード獲得にもつながります。

コンテンツの信頼性と根拠を示す

医療領域は、生活や命にかかわることから、信頼性と根拠がある情報を提供しなければなりません。例えば、医療系のコラムを執筆するとして、「○○という薬やシミ防止につながる」という情報を発信したとします。

論文などで発表されていて、エビデンスもしっかりしているならまだしも、情報に信頼性がない場合は、発信したクリニックの評価も下がります。
そのため、根拠があり信頼性がある情報だけを、発信するようにしましょう。

情報発信をする場合は、情報元のURLなどもあるとSEOでは効果的です。

導線をはっきりさせる

医療系の記事で上位をとるためには、専門的な内容を書くことが重要です。
その反面、専門的すぎるとユーザーは理解できず、上位を獲得したところで、リード獲得につながらないこともあります。そこで、ユーザーとの接点を作るために、導線をはっきりさせましょう。

公式ラインや問い合わせフォームといった導線をおいておくことで、ユーザーが気軽に相談できるような状況を作ります。
そうすることで、記事内容が理解できなかったとしても、クリニックに興味を持ってもらえます。いきなり施術の予約というわけにはいかないので、気軽に相談できるような環境を作ることが大切です。

まとめ

医療・クリニックでは、SEOを行ったほうがメリットが多いです。
コスパよく集客できるほか、知名度や認知度向上につながります。
YMYLジャンルということもあって、上位表示は難しいものの、それでも上位を獲得できる勝ち筋はいくらでもあります。
とはいえ、本業がありながらサイトを運営することは難しく、場合によっては外注することも視野に入れましょう。

弊社では、医療SEOも対象にしたSEOコンサルティングを実施しています。
以下のページにて、コンサルティングの概要をまとめているので、合わせて参考にしてください。

>>W-ENDLESSがコンサルティングするSEO対策の詳細はこちら