ECサイトを運用する際、売上につなげるためには集客が必要です。
そこでおすすめしたい手法が、SEOです。検索結果で自社サイトを上位表示させることによって、顕在層を集客できるようになります。
この記事では、ECサイトにおけるSEOについてまとめています。上位表示のコツや、キーワードの選定方法などをまとめているので参考にしてください。

しかし、ECサイト運営でSEOにまで力が回らない場合は、外注することも一つの方法です。弊社では、SEOコンサルティングを実施しており、ECサイトジャンルでも多数の実績があります。
以下のページで概要をまとめているので、合わせて参考にしてください。

>>SEOコンサルティングのLP

ECサイトでSEO対策をするべき理由

従来のECサイトの集客は、Web広告が主流でした。
しかし、最近ではSNSでコンテンツマーケティングを実施したり、動画マーケティングをしたりして、集客しているサイトも少なくありません。
SEOもその方法の一つであり、ECサイトのドメインを使用して対策をする企業も増えています。

ECサイトで重要なことは集客であり、認知度を向上しつつ、集客につなげることが勝ち筋になります。SEOの場合、キーワード選定をしっかり行うことで、顕在層の集客やリード獲得につながります。

特に、ECサイトを開設したての頃には集客も見込めないため、SEOにて認知度を高めつつ集客することが大切です。

ECサイトで効果的なSEO対策

ECサイトでSEOをする場合は、効果的な施策がいくつかあります。
それぞれ紹介すると、以下のとおりです。

【ECサイトで効果的なSEO対策】
  • 集客に必要な適切なキーワードを選定する
  • ディスクリプションの改善
  • 商品タイトルに対策キーワードを入れる
  • コンテンツマーケティングの実施
  • モバイル最適化を行う
  • 商品画像にalt属性を設定する
  • 構造化データのマークアップを実施する
  • 表時速度の改善
  • カスタムURLの使用
  • シェアボタンの追加

コンテンツSEOから内部対策まで、徹底して網羅することでECサイトの知名度や認知度は上がり、結果として上位表示できるようになります。

集客に必要な適切なキーワードを選定する

ECサイトにおけるSEOでは、キーワード選定が非常に重要です。
どのようなキーワードを選定するかで、集客に大きく関係します。
ECサイトの場合、通常のSEO以上にユーザーの検索意図を把握しなければなりません。

ユーザーからほとんど認知されていない場合は、取り扱っているジャンルのキーワードを選定します。例えば、パソコンを取り扱うショップの場合、以下のようなキーワードがあります。

【パソコン関係のECサイトのキーワード】
  • パソコン 比較
  • ノートパソコン 安い
  • ノートパソコン 中古
  • マウス おすすめ

しかし、これらのワードはいずれもビッグワードで、上位を獲得することは難しいです。

SEOのキーワードの種類について
  • ビッグキーワード
    →月間ボリューム10,000件以上キーワード
  • ミドルキーワード
    →月間ボリューム1,000~10,000万件以上のキーワード
  • ロングテールキーワード
    →月間ボリューム1,000万件以上のキーワード

そのため、最初のうちはボリューム1,000程度のロングテールキーワードを選定しましょう。

詳しいキーワードの選定方法については、「SEOキーワード選定の具体的なやり方!手順やおすすめツールを紹介」を参考にしてください。

ディスクリプションの改善

ECサイトのSEOでは、ディスクリプションにも目を向けましょう。
ディスクリプションとは、サイトの説明のことであり、ECサイトの場合は商品の説明文になります。ディスクリプションを設定したからと言って、検索結果が劇的に変わるわけではありませんが、ECサイトではクリック率につながります。

成果報酬型SEOの画像

検索結果では、タイトルの下に表示されます。
設定する際は、以下を意識しましょう。

【ディスクリプション設定で意識したいこと】
  • 120文字以内でまとめる
  • 対策キーワードをまとめる
  • クリックにつながる文章を意識する
  • 他サイトとの差別化を図る

すべての商品で設定すると、ユーザーの目に留まりやすくなります。

商品タイトルに対策キーワードを入れる

ECサイトのSEOは、コンテンツSEOとは違って、商品ページで対策することが多いです。
そのため、商品タイトルには対策キーワードを必ず入れるようにしましょう。
検索意図に沿ったキーワードを選定してタイトルに含めると、クリック率がアップします。

また、コンテンツSEOをする場合も、対策キーワードは設定したほうが吉です。
例えば、「パソコン 比較 おすすめ」というキーワードで執筆する場合は、以下のようなタイトルが最適です。

  • おすすめのデスクトップパソコンを徹底比較!
  • ノートパソコン比較15選!おすすめはどれ?

対策キーワードを入れることによって、検索結果で表示されやすくなります。
また、ECサイトなら「送料無料」「業界最安値」など、ユーザーがお得に感じるようなタイトルも含めると、クリック率がアップします。

コンテンツマーケティングの実施

ECサイトでは、SEOのほかにコンテンツマーケティングも効果的です。
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにコンテンツを提供して、コミュニケーションを取るマーケティング手法です。

発信するコンテンツはさまざまで、以下が挙げられます。

【コンテンツマーケティングの例】
  • テキストコンテンツ
  • ホワイトペーパー
  • 動画コンテンツ
  • 画像コンテンツ

これらのコンテンツを、サイトやSNSなどで発信していきます。
SEOと組み合わせるなら、コンテンツSEOが効果的です。

先ほどふれたように、比較記事やユーザーの悩みを解決するコンテンツを作成し、最終的に自社製品やECサイトに誘導します。すると、集客につながりますし、認知度向上にもつながります。

コンテンツSEOについては、「コンテンツSEOとは?始め方やコンテンツの作り方を徹底解説」でも詳しく触れているので、合わせて参考にしてください。

モバイル最適化を行う

ECサイトでは、モバイル最適化を必ず行いましょう。
モバイル最適化とは、スマートフォン専用ページを作ったり、スマホ用にレイアウトを変えたりして、見やすくすることをさします。

ECサイトに限らず、モバイルフレンドリーではないサイトは、検索結果に大きく影響します。パソコンからの流入はあっても、スマートフォンからの流入が劇的に下がるということもあるため、注意が必要です。

商品画像にalt属性を設定する

ECサイトは、通常のサイトに比べると画像が多くなります。
文章で訴求するような従来のSEOとは異なるため、Googleのクローラーの評価基準も大きく異なります。

しかし、クローラーは画像のことを画像と認識していません。データとして認識しているため、どのような画像なのかをクローラーに伝える必要があります。
その際に設定するのが、alt属性です。alt属性とは、画像をテキストで説明することです。
設定することで、画像が表示されないときでもテキストとして説明できます。

alt属性を設定すると、クローラーは画像の情報を理解します。
上位表示にかかわってくる部分なので、すべての画像に設定しましょう。

構造化データのマークアップを実施する

ECサイトでSEOをする際は、構造化データを編集しましょう。
構造化データとは、サイトを構成するデータのことであり、編集することで以下のようなことができるようになります。

【構造化データのマークアップをするとできること】
  • 商品の価格を検索結果に表示させる
  • 在庫状況を検索結果に表示させる
  • レビューや商品情報を検索結果に表示させる

タイトルとディスクリプションだけが表示されるより、在庫状況やレビューが表示されたほうが、クリック率が上がります。検索結果でも目立つので、必ず設定しましょう。

表示速度の改善

SEOでは、内部対策に力を入れる必要があります。
その際に重要になってくるのが、表示速度の改善です。
ユーザーが検索エンジンで検索して、ECサイトに入ってからファーストビューが表示されるまでの時間が、長ければ長いほど離脱につながります。
また、サイト内に入って、商品ページを開いたときの表示速度も重要です。

ユーザビリティを改善するためにも、表示速度の改善は必須です。
具体的には、以下のような対策があります。

【サイト内の表示速度を上げる方法】
  • 画像をWebPにする
  • 定期的にキャッシュをクリアする
  • WordPressのプラグインを使用する

ECサイト運用で、WordPressを使っている場合は、プラグインを使用するとボタン一つで改善できます。快適にサイトを閲覧させるためにも、必ず改善しましょう。

カスタムURLの使用

ECサイトでは、商品の数に応じてURLができます。
検索結果で上位を獲得したいなら、カスタムURLを使用しましょう。
カスタムURLとは、URLを独自に編集したものをさし、ECサイトの場合は短く端的にまとめることをおすすめします。

URLを設定する際は、以下を意識します。

【カスタムURLを設定する際に意識したいこと】
  • 商品と関係ない文字列は含めない
  • 英語で作成する

例えば、デスクトップパソコンの商品にカスタムURLを設定するなら、「desktop–pc-型番」という構成が自然です。
日本語にすると、テキストがデータ化されて長くなってしまいます。
Googleでは英語で設定することを推奨しているため、商品の特徴を抑えて端的にまとめましょう。

シェアボタンの追加

SEOで評価を高めるためには、外部対策も重要です。
内部対策とは異なり、外部で行う対策のことを指し、以下があげられます。

【外部対策の例】
  • 被リンクの獲得
  • サイテーションの増加

その点、ECサイトはサイテーションが獲得しやすいです。
サイテーションは、第三者からSNSやブログなどの媒体でシェアされることをさします。
サイト内にシェアボタンを設置しておくことで、商品を購入したユーザーからシェアしてもらえる可能性があります。そのシェアリンクから、別のユーザーがサイトに入れば、集客にもつながるわけです。

そのため、各商品ページ直下に、シェアボタンを追加しましょう。

外部対策については、「SEOの外部対策とは?内部対策との比較や被リンク獲得方法を紹介」でもまとめているので、合わせて参考にしてください。

ECサイトのSEOキーワード選定方法

ECサイトでSEOをする場合は、キーワード選定が重要です。
複数の方法があり、具体的には以下のとおりです。

【ECサイトのSEOキーワード選定方法】
  • クエリについて理解する
  • キーワードを洗い出す

それぞれ意識することで、上位が獲得しやすくなるので、実践するとよいでしょう。

クエリについて理解する

ECサイトでSEOをする際に、キーワードで上位を獲得するなら、クエリについて理解しておく必要があります。それぞれ分類すると、以下の4つになります。

クエリによってターゲット層は異なり、Knowクエリは潜在層、ほか3つは顕在層です。
クエリ別のキーワードの例を紹介すると、以下のとおりです。

【クエリ別キーワード】
  • Knowクエリ
    →「パソコン グラボとは」
  • Goクエリ
    →「パソコン工房 店舗」
  • Doクエリ
    →「パソコン 買う前 準備」
  • Buyクエリ
    →「パソコン 安い」「パソコン おすすめ 比較」

キーワード選定の時点で、クエリを理解しておくとターゲットを設定しやすくなります。

キーワードを洗い出す

クエリを選んだら、次はキーワードを洗い出していきます。
ECサイトでSEOをするなら、集客につながるキーワードを選びましょう。
その際、ツールを活用すると、選定もしやすくなります。

無料ツールを使うなら、ラッコキーワードはおすすめです。
検索ボックスに、対象キーワードを入れると、関連性が高いキーワードが一覧で表示されます。

パソコン比較のキーワード

こちらは、「パソコン 比較」で調べた結果です。
五十音順で、パソコン関連のキーワードが表示されました。

有料ツールのほうがより詳しい情報を調べられますが、最初のうちは無料ツールでも問題ありません。自社サイトに集客できるように、キーワード選定は徹底して行いましょう。

そのほか、詳しい選定方法については「SEOキーワード選定の具体的なやり方!手順やおすすめツールを紹介」でもまとめているので、参考にしてください。

ECサイトでSEO対策をする際の注意点

ECサイトでSEO対策をする際は、以下の注意点があります。

【ECサイトでSEO対策をする際の注意点】
  • 重複コンテンツを作らない
  • リンク切れ対策徹底する
  • SSL化する

集客だけではなく、リード獲得にもつながることなので、しっかり意識しましょう。

重複コンテンツを作らない

SEOでは、重複コンテンツを作成すると、マイナス評価を受ける可能性があります。
重複コンテンツは、一つのコンテンツに対し複数のドメイン・URLが存在することをさします。場合によっては、ペナルティがかかることもあるため、見つけ次第削除するか編集しましょう。

ECサイトの場合、以下のようなケースで重複コンテンツが作成されます。

【ECサイトで重複コンテンツが作成される例】
  • 同じ商品で色違い・サイズ違いのページを複数作った
  • 他社サイトと同じ説明文を掲載した
    →楽天・Amazonなどで併売している場合にありがち

意図的に作成していない場合は、マイナス評価を受けませんが、ユーザーにとってもあまりよくないため編集することをおすすめします。

リンク切れ対策を徹底する

ECサイトで、リンク切れを起こしているページがある場合はただちに削除しましょう。
リンク切れを起こしているページがあると、Googleからマイナス評価を受けるだけではなく、ユーザーにとっても不便に感じます。

興味があって商品ページに移動したにもかかわらず、リンク切れでページが正しく表示されなかった場合、離脱につながります。
そのため、ツールを使うなどして定期的にリンク切れはチェックしましょう。

SSL化をする

現代のSEOでは、SSL化が当たり前の時代になりました。

特に、ECサイトはクレジットカードの情報や個人情報を取り扱うサイトなので、SSL化のようなセキュリティ対策は必須です。
SSL化されているサイトは、URLの先頭が「https」となります。
仮にSSL化されていない場合は、早急に対応しましょう。

また、SSL化やリンク切れ対策は、SEOの内部対策の一種です。
内部対策については「SEOの内部対策とは?具体的な対策とおすすめチェックツールを紹介」にてまとめているので、参考にしてください。

まとめ

ECサイトでは、認知度向上・集客率アップにつながるSEO対策をしましょう。
SEO対策は、Web広告よりもコスパが良いです。
また、一度キーワードで上位を獲得することで、継続的に集客できることから、集客が伸び悩んでいるサイトではおすすめです。

しかし、ECサイトのSEOは、専門性が非常に高くテクニカルな知識・ノウハウが要求されます。弊社では、ECサイトを対象にしたSEOコンサルティングを実施しています。
以下のページにて、SEOコンサルティングの概要をまとめているので、参考にしてください。

>>SEOコンサルティングのLP