税理士事務所でうまく集客につながらない場合、SEO対策に力を入れましょう。
昨今では、SEOに力を入れている事務所も多く、上位を獲得することで集客につながります。
この記事では、税理士事務所に特化したSEOの概要についてまとめています。
基礎的な方法から、テクニカルな方法までまとめているので参考にしてください。

また、税理士業務や会計業務が忙しくSEOに着手できない場合は、外注することも一つの方法です。弊社では、SEOコンサルティングを実施しており、以下のページで概要をまとめているので合わせて参考にしてください。

>>SEOコンサルティングLP

税理士事務所がSEOを行うべき理由

税理士事務所で集客を行う場合、Web広告が多いです。
リスティング広告の場合、入札式になっており、ビッグワードで上位表示を狙うとなると、1クリック当たり300~400円かかるキーワードもあります。
ある程度余裕があるならまだしも、予算を割けない場合はSEOがおすすめです。

SEOは、特定のキーワードで上位表示をすることで集客ができます。
外注をするとコストがかかりますが、Web広告のように入札式ではないため、一度上位表示するとコスパよく継続的に集客できます。

そのほかにも、顧問先を獲得する際に有効的です。
自社サイトでSEOをして特定のキーワードで上位を獲得している場合、それだけで信頼性が高まるからです。
集客にもつながり、潜在層・顕在層の獲得も可能なので、税理士事務所では積極的にSEOを行いましょう。

税理士事務所・会計事務所のSEO対策の具体的な流れ

税理士事務所・会計事務所でSEOをする場合、以下の流れで進めていきます。

【税理士事務所・会計事務所のSEO対策の流れ】
  • 獲得したいキーワードを選定する
  • 獲得したくないキーワードを選定する
  • 上位表示したいページを決定する
  • コンテンツの新規作成・修正

集客につなげるためにも、それぞれ意識したコンテンツ作成をしましょう。

1.獲得したいキーワードを選定する

税理士SEOでは、獲得したいキーワードを選定する必要があります。
検索上位に表示するうえで、どのようなキーワードで執筆したいのかを決めましょう。

リード獲得が目的だとして、顧問契約をCV地点にしているなら、以下のようなキーワードが有効です。

【税理士関連のキーワード】
  • 記帳代行
  • 法人契約・法人決算
  • 顧問税理士
  • 個人事業主・確定申告
  • 融資支援
  • 開業支援

ここで重要なことは、単一ワードだけ狙うのではなく、「確定申告 依頼」「記帳代行 安い」など、関連キーワードも狙うことです。
この場合、各事務所で強みになる部分や、アピールしたいポイントをキーワードとして洗い出すとよいでしょう。

狙いたいキーワードが決まったら、次はエリアを指定します。
大阪で税理士事務所を運営している場合は、「税理士 大阪」などのキーワードがメジャーです。そのほかにも、エリア系のキーワードは以下が挙げられます。

【エリア系キーワードの例】
  • 市区町村関連(例:浪速区、天王寺区、八尾市など)
  • 駅名関連(例:梅田駅、新大阪駅など)

理想としては、都道府県キーワードで上位を獲得したいところですが、サイトの現状やSEO担当者のリソースなどによって、選ぶエリアは決まります。
キーワード選定については、「SEOキーワード選定の具体的なやり方!手順やおすすめツールを紹介」にてまとめているので、参考にしてください。

2.獲得したくないキーワードを選定する

獲得したいキーワードを選定したら、次は獲得したくないキーワードを選定します。
例えば、開業支援を行っていたとして、法人のみ対応している場合は、個人事業主向けのキーワードは獲得しなくてもよいです。
そのほかにも、対応エリア以外でのキーワードで上位表示をしても、リード獲得に至らないため不要なキーワードです。

不要キーワードに関しては、各事務所の対応業務に合わせて選定するとよいでしょう。

3.上位表示したいページを決定する

狙いたいキーワード・獲得したくないキーワードが決まったら、どのページで上位表示するのかを決めていきます。
すでにHPが開設されていて、カテゴリによって分類されている場合は、各カテゴリ直下にコンテンツを作成しましょう。

例えば、料金説明のページがあるなら、直下には以下のような記事が入れられます。

【料金説明に関連した記事】
  • 税理士顧問契約の平均額
  • 確定申告や決算を依頼する際の平均額

ユーザーがサイトに流入したときに、必要な情報を的確に伝えられるように、サイト設計はコンテンツを作成する前に徹底的に行いましょう。

4.コンテンツの新規作成・修正

ページ設計が完了したら、コンテンツの作成とページの修正を行います。
新規作成する場合は、狙おうとしているキーワードのページがない場合です。
確定申告に関するコンテンツがないなら、カテゴリを作成してページを作成する必要があります。
すでに狙いたいキーワードのページがある場合は、既存ページのどこにコンテンツを表示させるか修正しましょう。

コンテンツを作成する場合は、以下のことを行う必要があります。

【コンテンツ作成において必要なこと】

事務所にSEO担当者がいるならまだしも、初めてSEOをする場合は、半端なノウハウでは上位表示は難しいです。そのため、外注も検討しましょう。
弊社では、税理士事務所や会計事務所などを対象とした、SEOコンサルティングも行っています。集客に伸び悩んでいる方や、SEOの依頼を検討している方は、以下のページで詳細をまとめているので、参考にしてください。

>>SEOコンサルティングのLP

5.事務所規模によってはコンテンツの作成が不要な場合も

SEOと聞くと、コンテンツ作成やライティングがメインになると思う人も多いですが、事務所の規模によってはコンテンツ作成が不要な場合もあります。

例えば、大規模な税理士事務所や会計事務所は、特定のエリアだけではなく全国で展開していることも多いです。スタッフも多く抱えていて、実施しているサービスも多いため、その分幅広くキーワードを獲得する必要があります。

しかし、特定のエリアにある小規模な税理士事務所なら、事務所周辺エリアのキーワードや、業務に関するキーワードで上位を獲得するだけでも、リード獲得につながります。

コンテンツ作成が必要かどうが理解されたい方は、「コンテンツSEOとは?始め方やコンテンツの作り方を徹底解説」をご覧ください。

税理士事務所で対策したいキーワードの例

税理士事務所でSEOをする際、キーワード選定が重要になってきます。
なかでも、以下のキーワードは抑えておきましょう。

【税理士事務所で対策したいキーワードの例】
  • 地域名×税理士
  • ロングテールキーワード
  • 地域名×業務分野

これらのキーワードは、集客につながりやすいためおすすめです。
潜在層・顕在層のいずれもカバーできるので、しっかり選定しましょう。

地域名×税理士

税理士事務所のSEOでメジャーなキーワードが、地域名×税理士です。
「大阪 税理士」「梅田 税理士」などが挙げられ、検索キーワードから察するに、検索地域で顧問税理士の契約を検討しているユーザーです。
顕在層であり、リード獲得に最も近いユーザーなので、積極的に上位を獲得しましょう。

また、事務所で税理士業務のみを行っている場合は、会計関連のキーワードは狙わないほうがよいでしょう。「大阪 会計士」で調べているユーザーに対し、税理士業務しか行っていない事務所が表示されても、離脱につながるだけです。

ロングテールキーワード

地域名×税理士というキーワードで上位表示をすると、集客につながりリード獲得にもつながります。しかし、すでに競合がキーワードを網羅していて、上位表示が難しいことも多いです。

その際に獲得したいのが、ロングテールキーワードです。
SEOにおけるキーワードは、以下の3つに分類されます。

【SEOのキーワードの種類について】
  • ビッグキーワード
    →月間ボリューム1万件以上のキーワード
  • ミドルキーワード
    →月間ボリューム1,000~1万円以上のキーワード
  • ロングテールキーワード
    →月間ボリューム1,000件未満のキーワード

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないものの、上位表示がしやすいキーワードです。税理士に関連したものでいうと、以下が挙げられます。

【税理士に関連したロングテールキーワード】

地域×税理士×○○

  • 大阪 税理士 確定申告
  • 大阪 税理士 決算
  • 大阪 税理士 相続相談
  • 大阪 税理士 法人

悩み解決系キーワード

  • 確定申告 経費 なるもの
  • 税理士 個人事業主 雇う
  • 顧問税理士 雇う 料金
  • 青色申告 控除額 いくら

これらのキーワードで、なおかつリード獲得につながりやすいものを選定しましょう。

地域名×業務分野

地域名×税理士もおすすめですが、業務分野のキーワードもおすすめです。

【業務分野のキーワード】
  • 大阪 確定申告
  • 大阪 相続
  • 大阪 法人化
  • 大阪 顧問契約 税理士

これらのキーワードは、税理士や会計士を探していて、さらに業務を依頼したいと考えているユーザーです。エリアだけで調べるユーザーよりも、リード獲得に近いです。
この場合も、極力ロングテールキーワードを選定して、ある程度対策キーワードで上位に表示されるようになったら、ビッグワードも狙っていきましょう。

詳しいキーワード選定の方法については「SEOキーワード選定の具体的なやり方!手順やおすすめツールを紹介」でもまとめているので、方法について知りたい方は参考にしてください。

税理士事務所のSEO対策

税理士は、YMYLに分類するため、通常のSEOとは異なる対策をする必要があります。
それぞれ紹介すると、以下のとおりです。

【税理士事務所のSEO対策について】
  • テクニカルSEOをする
  • E-E-A-Tを意識して作成する
  • MEO対策をする
  • 概要ページの作成

成果を出すためにも、それぞれ徹底して行うことが重要です。

テクニカルSEOをする

税理士事務所では、テクニカルSEOをすることが重要です。
テクニカルSEOでは、ユーザーには見えない内部的な部分で対策をして、Googleからの評価を高める方法です。具体的には、以下の施策があります。

【テクニカルSEOの対策】
  • サイトのマイナス要素の削除
  • アンカーテキストの最適化
  • リンクジュースのリサーチ

これらを行うことによって、上位表示が目指せます。

サイトのマイナス要素の削除

Googleは、「外部対策・内部対策・コンテンツSEO」の3つの軸で上位表示するかを決めています。そのなかで、マイナス要素になる部分をまずは削除しましょう。

【サイトでマイナスになる要素】
  • 重複コンテンツ
  • 重複するタイトル
  • サイト表示速度が遅い
  • デザインやイラストの配置が見づらい
  • 文字が小さく読みづらい
  • 監修者情報・運営者情報が画像で作成されている
  • サイトがSSL化されていない

このようなマイナス要素があると、SEOでマイナス評価を受けるため修正・削除しましょう。

アンカーテキストの最適化

アンカーテキストの設置は、内部対策で重要です。
その際、狙いたいキーワードを極力入れるようにしましょう。

よくやりがちなことが、以下のようなテキストです。

【アンカーテキストでやりがちなこと】
  • くわしくはこちらから
  • 関連サービスはこちらから

この場合、効果が見込めないことが多いため、必ずキーワードを含めることが大切です。
法人化のページに飛ばす場合は、「法人化についてはこちらから」というテキストにすると、評価も高まります。

適切な内部リンクの貼り方は、「SEOの内部対策とは?具体的な対策とおすすめチェックツールを紹介」にてまとめているので、合わせて参考にしてください。

リンクジュースのリサーチ

サイト設計では、内部リンクも重要です。
すでに上位表示されている記事から、リンクをもらうことによって、別記事の順位も上がります。

内部リンクの適切な張り方

新規で記事を執筆する場合、このように記事内で内部リンクを行います。
こうすることで、もともと上位表示されている記事の評価がさらに高まるほか、リンクをした記事の評価も高まるのでおすすめです。

E-E-A-Tを意識して作成する

税理士は、YMYL領域に該当することから、上位表示が難しいとされています。
お金や生活にかかわるコラムは、より一層信頼性や権威性が求められます。

その際に意識したいのが、E-E-A-Tです。

【SEOにおけるE-E-A-T】
  • E:Experience(経験)
  • E:Expertise(専門性)
  • A:Authoritativeness(権威性)
  • T:Trust(信頼性)

関連記事>>SEO記事の書き方 | 上位表示させる文章構成や作成方法を紹介

高品質で信頼性が高い情報をユーザーに提供することで、Googleから評価されます。
税理士事務所であれば、以下のような対策があります。

【税理士事務所のE-E-A-Tを意識した対策】
  • 適切な被リンクを獲得する
  • 著者情報を明記する

いずれも、SEOには効果的な方法です。

適切な被リンクを獲得する

被リンクの獲得は、外部対策で重要な要素です。
それも、適切な被リンクを獲得することが、順位に大きく影響します。

例えば、関連性がない雑記ブログからのリンクと、行政や関連性がある会計サービスからのリンクでは、後者のほうが効果があります。むしろ、関連性がない場所からリンクをもらうと、マイナス評価を受けることもあります。

税理士事務所や会計事務所は、ユーザーから紹介されることが多いジャンルなので、ほかの領域よりは被リンク獲得がしやすいです。
よりリンクを獲得するためにも、上質なコンテンツを届けるようにしましょう。

被リンク獲得の詳細は、「SEOの外部対策とは?内部対策との比較や被リンク獲得方法を紹介」でもまとめています。
今回の対策と合わせて、確認しておきましょう。

著者情報を明記する

被リンクだけでは、ドメイン評価を高めることはできません。
信頼性や権威性を高める意味でも、著者情報を明記することが大切です。
コラムを作成するなら、ページ上部に監修者として著者情報を記載しましょう。

そのほかにも、在籍している税理士や会計士の情報をまとめたページを作ることも効果的です。

現代のSEOでは、権威性や信頼性が重要視されており「だれが書いたのか」が求められます。そのため、必ず著者情報を明記するようにしましょう。

MEO対策をする

MEO対策も、税理士事務所では重要な対策です。
Googleマップ上にて、事務所を優先表示させる対策であり、以下が評価基準とされています。

【MEO対策の評価基準】
  • 情報の網羅性
  • 口コミへの返信速度
  • 返信する内容

Googleマップでは、直接口コミをかけるようになっており、ユーザーとのコミュニケーションが取れる場でもあります。
評価が高ければ高いほど、上位表示される可能性が高まります。
マップ内で上位表示されることで、集客にもつながるため、効果的な施策です。

税理士・会計事務所と相性がいいコンテンツSEOの例

税理士や会計事務所では、さまざまなコンテンツSEOができます。
リードを獲得するなら、以下のSEOは相性がいいです。

【税理士・会計事務所と相性がいいコンテンツSEO】
  • SEO×公式ラインの誘導
  • SEO×メールマガジンの登録
  • SNSアカウントの運用

ある程度集客ができてきたら、リード獲得も視野に入れましょう。

SEO×公式ラインへの誘導

コラムを作成し上位表示出来たら、公式ラインへ誘導するとよいでしょう。
税理士事務所や会計事務所のサイトにアクセスするユーザーは、比較検討をしていることが多いです。しかし、直接予約や契約に発展することは難しく、一度コミュニケーションをとってからのほうが難易度は低くなります。

公式ラインを設置すると、サイトに訪れたユーザーのなかでも、さらに見込みがあるお客ということになります。成果につながりやすく、リード獲得にもつながります。

SEO×メールマガジンの登録

コラム記事とメールマガジンの相性も、会計・税理士関係のジャンルでは抜群です。
個人事業主や経営者は、税金について考えることが多くあり、最新の情報を欲しがっています。最近では、インボイス制度や軽減税率制度などがあげられます。

これらの情報を、メールマガジンにて配信することによって、ユーザーの信頼を得られます。定期的に情報を発信することで、最終的には顧問契約に発展することもあるため、積極的に活用していきたい手法です。

コストはかかるものの、濃いリードを獲得できるためおすすめの方法です。

SNSアカウントの運用

近年、SNSを活用する税理士事務所や会計事務所も増えています。
動画コンテンツとして発信する事務所も少なくなく、TikTokやYouTubeを使用して、ショート動画を作成し配信しています。
SEO対策とは異なりますが、サイテーションを獲得するという意味では、効果的な対策と言えるでしょう。しかし、SNSアカウントを運用する際は、「お役立ち情報アカウント」になってしまうと、リード獲得が難しいです。

例えば、TikTokで動画を配信した場合、全ユーザーに対して配信することになります。
税金について興味がある人もいれば、興味がない人もいます。
多くの人にリーチできることはメリットですが、興味がないユーザーにリーチをしても、リードが獲得できないことがあるため、費用対効果を考えながら運用することが大切です。

まとめ

税理士事務所や会計事務所では、SEO対策がほぼ必須です。
SEO対策をすることで、コスパよく集客やリード獲得ができます。
しかし、税理士や会計士のジャンルは、YMYL領域といわれており、上位表示が非常に難しいジャンルです。これから対策をして、ノウハウがない状態で上位が獲得できるほど簡単ではありません。

弊社では、YMYL領域でも上位表示ができる確かなSEOノウハウがあります。
SEOコンサルティングの概要については、以下のページでまとめているので参考にしてください。

>>SEOコンサルティングのLP