SEO対策の依頼にかかる費用相場はいくら？外注内容別に料金早見表で解説

「SEO対策の費用相場はいくら？」

「外注の見積もりを出すのに平均の料金を知っておきたい」

SEO対策は専門性が高いため、自社にSEOに詳しい担当者がいない場合に、外注を検討することも多いと思います。

結論から言うと、SEO対策の費用相場はコンサルティングやオウンドメディア運用代行の場合は月額30～100万円、サイト設計の場合は20～60万円、記事作成は1記事2～3万円程度です。

SEO対策にかかる費用や見積もり項目は会社の規模や提供するサービス内容によって大きく異なるため、事前に確認しましょう。

本記事では、SEO対策を会社に依頼する際にかかる費用相場や、見積もり依頼する際の注意点・SEO対策の費用対効果についてまとめました。

この記事を読むことで、自社に合ったSEO対策の費用対効果が良い会社選びができるようになります。

SEO対策の費用はいくら？サービス別の料金相場を紹介

SEO対策の費用相場は、実績が多い大手SEO会社の費用は高くなり、中小から小規模SEO会社にかけて徐々に料金が安くなります。

サービス	費用相場	サービス詳細
SEOコンサルティング	5～50万円/月	サイトの現状分析、改善提案、戦略立案など
サイト内部修正代行	5～30万円/月	サイト構造の改善、内部リンクの最適化、ページ速度の向上など
コンテンツSEO	2～5万円以上/本	SEOを考慮した記事の執筆、既存コンテンツのリライト、メタ情報の最適化など
サイト導線改善	5～30万円/月	ユーザー行動分析、コンバージョン率の改善、ナビゲーションの最適化など
初期費用	会社によって異なる	初期調査、戦略策定、サイト診断など
契約期間	3カ月～1年以上	プロジェクトの規模や目標に応じて設定

大手SEO会社は、実績が多いため安心して依頼できますが、高額になる傾向にあります。

また中小企業の場合、実績が少ないものの一定の品質は保たれていながら、料金は安いです。

ここでは、SEOの費用をカテゴリ－別に紹介します。

SEOコンサルティングの費用相場は月額30万円～60万円

企業規模にもよりますが、SEOコンサルティング費用の相場は月々30~60万円程度です。

SEOコンサルティングでは、主に以下の内容が含まれます。

以下は、サービスにかかる月額費用の目安です。

サービス内容	月額費用
キーワード選定	5〜10万円
アクセス解析・分析	10〜15万円
競合サイト調査	10〜20万円
hタグの設定	5〜10万円
タイトル・ディスクリプション最適化	5〜15万円
内部リンクの強化	10〜20万円
サイトスピードの高速化	10〜25万円
UA/UXの改善	15〜30万円
コンテンツ記事原案作成	10〜20万円
滞在時間/遷移率の改善	10〜25万円
CVR/CTAの改善	15〜30万円
問い合わせフォームの追加	10〜20万円

内部修正代行やサイトの導線改善などを追加すると、月々の負担も増えます。

そのため、内部対策やコンテンツ作成は自社で内製化させておくことをおすすめします。

自社でライターを抱えている場合や、SEOがある程度できる担当者がいるなら、コストを抑えつつ運用できるようにしましょう。

コンテンツSEO・記事作成代行の費用相場は月額10万円～30万円

コンテンツSEO・記事作成代行の費用相場は、月額10万円～30万円程度です。

主なサービス内容と料金は以下の通りです。

サービス内容	月額費用
一般的な記事作成	1本あたり5千円～5万円
専門性が高い記事（士業等）	1本あたり3～8万円
キーワード選定＋構成案	1案件あたり2～5万円
月額パッケージ（10本以上）	月額10～30万円

SEOライティングでは、上位表示を目的としているため金額は高くなる傾向にあります。

SEO記事ライティングの費用では、文字単価または1記事あたりで計算されます。

費用相場としては、文字単価なら1文字3円～6円程度。

1記事辺りなら5千円～5万円程度です。

これは、文字数やキーワード、ライターのスキルなどによっても異なります。

また、専門性や品質を重視するコンテンツの場合は、高めの単価が設定されている場合が多いです。

SEO内部対策の費用相場は月額10万円～30万円

SEO内部対策の費用相場は、月額10万円～30万円です。

主なサービス内容と費用の目安は以下の通りです。

施策内容	月額費用
タイトルタグ・メタ情報修正	5万円～10万円
サイトエラー改善	10万円～20万円
サイト速度改善	10万円～25万円
UA/UX改善	15万円～30万円

SEO内部対策の費用は、サイトの規模や修正する項目の量によって金額が変わります。

とくに大規模サイトや長年運用されているサイトでは、技術的な修正量が多くなる傾向があります。

費用を抑えたい場合は、SEO内部対策の優先順位が高い施策から段階的に着手するのも有効です。

SEO外部対策の費用相場は月額1万円～10万円

SEO外部対策の費用相場は月額1万円～10万円程度です。

主なサービス内容と費用の目安は以下の通りです。

施策内容	月額費用
被リンク獲得 （高品質ドメインからのナチュラルリンク）	5万円～10万円
サイテーションの増加 （SNS・メディアでのブランド言及）	1万円～3万円

信頼性の高いサイトからの被リンクはSEOにおいて、Googleの評価が上がりやすくなり、検索順位の改善に繋がります。

そのため、安すぎる被リンクはスパム性が高いため注意しましょう。

設置し続けると、Googleのペナルティ対象となるリスクが発生します。

SEO外部対策では、質が良いリンクを買うようにしましょう。

インハウスSEO支援の費用相場は月額15万円～50万円

インハウスSEO支援の費用相場は月額15万円～50万円です。

主なサービス内容と費用の目安は以下の通りです。

サポート内容	月額費用
定例ミーティング・レポーティング	5万円〜15万円
基本的なSEOコンサルティング	15万円～25万円
SEO戦略の立案サポート	10万円〜20万円
総合的なSEOサポート	35万円～50万円

料金は支援の範囲や支援者の関与度によって変動し、サポート体制が充実するほど高額になる傾向があります。

月1〜2回のアドバイスや構成レビューなどライトな支援内容であれば15万円前後で導入可能です。
一方で、SEO戦略の立案から実行支援、社内体制の構築やスタッフ教育までを伴うフルサポート型では30万円〜50万円程度を見込む必要があります。

社内にSEO人材がいない場合でも、継続的な支援を受けることでノウハウの蓄積と自走体制の構築が図れる点が大きなメリットです。

SEO対策の費用体系には3種類ある

SEO対策の費用体系は大きく分類すると成果報酬型・固定報酬型・スポット型に分類されます。

SEO対策の料金体系を選ぶポイントは以下の通りです。

項目	成果報酬型	月額固定報酬型	スポット型
料金発生 タイミング	指定キーワードで上位獲得時	毎月固定	作業完了時
初期費用	発生しない	発生しないか少額	作業内容による
最低契約期間	1カ月から	6~12カ月	なし
メリット	初期コストが抑えられる	中長期的な改善が期待できる	柔軟な対応が可能
デメリット	ペナルティリスクが高い	成果報酬型より高額な場合がある	効果が限定的

それぞれの費用体系について詳しく解説していきます。

成果報酬型は成果が出た場合のみに報酬を支払う方式

成果報酬型は、検索順位の上昇や一定の成果が確認できたタイミングでのみ報酬が発生する契約形態です。

料金相場：1キーワードあたり月額5,000円〜3万円程度

成果報酬型では、検索順位が特定の順位（たとえば10位以内）に入った場合に、達成したキーワードごとに報酬が発生します。

料金はキーワードの競合性によって異なり、ビッグキーワードでは1語で2万〜3万円前後となることもあります。

また、成果報酬型を利用するメリットとデメリットは以下の通りです。

成果判定基準や対象キーワードの数によって費用が変動するため、契約前に詳細な条件を確認しましょう。

月額固定報酬型はSEO対策サービスを固定料金で支払う方式

月額固定報酬型は、毎月一定の費用を支払う代わりに、安定した施策実行とサポートを継続的に受けられる契約方式です。

料金相場：月額10万円〜100万円程度

月額固定型は、対応範囲とサポート内容によって大きく価格差が出るのが特徴です。

この方式は、自社でSEO運用が難しい企業や、戦略立案から実行まで一貫して任せたい場合に適しています。

月額固定型のメリットとデメリットは以下の通りです。

成果が出るまでに時間がかかるケースもあるため、一定期間は効果を測ることが難しい点は理解しておきましょう。

スポット型は単発の作業に対して支払う方式

スポット型は、SEO診断や特定ページの修正、内部構造の見直しなど、単発の作業に対して都度費用を支払う方式です。

料金相場は以下の通りです。

内容	費用相場	実施内容
SEO診断	5万円〜10万円	サイト全体のSEOスコア分析・改善点の洗い出し
内部SEO修正	10万円〜20万円	タイトル・ディスクリプション・構造データ・タグ最適化など
サイトスピード改善	10万円〜25万円	表示速度の改善、画像最適化、コードの軽量化
コンテンツ構成の設計	5万円〜15万円	検索意図に沿った構成案の提案、SEOキーワードを反映した見出し設計など
1記事単位でのSEOライティング	3万円〜8万円／記事	上位表示を狙った記事執筆（5,000文字〜7,000文字）
キーワード選定・競合分析	5万円〜10万円	市場・競合サイトの分析、狙うべきキーワード群の提案

スポット型の料金は、依頼内容の範囲やサイト規模によって決まります。

特定の問題を短期間で解決したい企業にとっては、コストを最小限に抑えられる選択肢として有効です。

スポット型のメリットとデメリットは以下の通りです。

継続的な効果検証ができないため、自社である程度SEOの方針が定まっており、ピンポイントでの強化を目的とする場合に利用しましょう。

SEO会社の依頼費用が高くなる3つの理由

SEO対策の外注費用は、他のWebマーケティング施策と比較して高額に感じることがあります。

SEO会社の依頼費用が高くなる3つの理由は以下の3つです。

ここでは、SEO会社への依頼費用が高くなる主な3つの理由を解説します。

高品質なコンテンツ制作に時間がかかる

SEOで上位を狙うには、検索ユーザーのニーズを的確にとらえた高品質なコンテンツが欠かせません。

見出し構成や検索意図の調査、競合分析を踏まえたうえで、専門性・網羅性のある記事を作るには多くの工程が必要です。

たとえば、1記事5,000文字以上のSEO記事を制作する場合、ライティングだけでなく構成案やキーワード設計、校閲・修正にも工数がかかります。

特に専門性が求められるジャンルでは、信頼性を担保するために監修者のチェックが入ることもあり、1記事にかかるコストが3万〜5万円以上になることもあります。

このような背景から、コンテンツSEOの外注費用が高額になりやすいのです。

技術的なSEO対応に専門知識が必要

SEO内部対策では、サイト構造の最適化やクローラビリティの改善といった、HTMLやCSS、JavaScriptなどの技術的な知識が必要な対応が求められます。

具体的には、下記のような項目が含まれます。

これらは単に知識があればできるものではなく、Googleの検索アルゴリズムやUXに関する理解も求められます。

EO専業のエンジニアやコンサルタントの関与が必要になるため、その分費用が高くなるのです。

SEOは長期的に運用して成果を積み上げていくモデル

SEOは広告のように即効性のある施策ではなく、中長期で運用を続けて初めて成果が出る仕組みです。

たとえばコンテンツを継続的に増やし、検索順位を安定的に維持するためには、毎月の分析と改善提案が欠かせません。

さらに、Googleのアルゴリズム更新や検索ユーザーのニーズ変化にも対応しながら、PDCAサイクルを回す運用体制が必要です。

そのためSEO会社は、長期契約前提の月額費用制をとることが多く、費用も月10万円〜100万円ほどに設定される傾向があります。

成果が出るまでには最低でも3〜6ヶ月、安定運用には1年以上かかるケースも多いため、総額としての投資規模も大きくなるのが実情です。

費用対効果を最大化するために押さえておくべきこと

「投資に見合う成果を得られるかどうか」を意識して外注先を選びましょう。

闇雲に施策をはじめると、戦略がブレてしまい、思い描く効果を得ることができません。

事前に戦略を整え、運用中も継続的に見直すことが成果につながります。

特に以下の内容はまとめておきましょう。

ここでは、SEOの費用対効果を高めるために、特に重要な3つの視点を解説します。

KPIの明確化（アクセス・CVなど）

まず押さえるべきは「何を成果とするか」の定義です。

売上・問い合わせ・資料請求など、ビジネスゴールに直結するKPIを明確に設定しましょう。

KPIには、以下のようなことが挙げられます。

KPIを設定していないと、せっかくのSEO施策が自己満足で終わってしまい、効果検証もできません。

最初にゴールを可視化しておくことが、成果につながる第一歩です。

施策内容の可視化（何をどこまでやってくれるか）

SEO会社に依頼する場合は、「どの範囲まで対応してくれるのか」を事前に明確にすることが費用対効果を左右します。

よくある施策範囲の例としては、以下が挙げられます。

見積書や提案書の段階で「具体的な作業内容」が記載されていない場合、後々の認識ズレや追加費用につながるリスクがあります。

曖昧な契約条件ではなく、施策範囲と対応体制を可視化した上で契約を進めることが大切です。

分析と改善サイクルが回っているか

SEOは、検索アルゴリズムや競合環境の変化にあわせて、定期的に分析し改善を繰り返す運用体制が成果の鍵となります。

そのため、施策を実施した後は以下を見直しましょう。

SEOには、「分析と改善」のサイクルがなければ、施策が一過性で終わり、費用が積み上がるだけになってしまいます。

PDCAをしっかり回してくれる会社を選ぶことが、長期的な費用対効果を高めるポイントです。

契約前に必ず確認すべきSEO対策の費用条件

SEO対策の外注先を選ぶ際は、以下の費用も確認することが大切です。

事前に確認していないと、トラブルの原因に繋がったり、負担が大きくなってしまうため、契約までに必ず確認しましょう。

ここでは、契約前に必ず確認しておきたい4つの費用条件について解説します。

初期費用の有無

SEO施策を開始する際には、「初期設定費用」がかかる場合があります。

相場としては5万〜20万円程度が一般的です。

この費用には、サイトの現状分析、キーワード戦略の設計、内部構造の診断などが含まれるケースが多く、初期段階で一定の作業工数が必要になるため発生します。

しかし、すべてのSEO会社が初期費用を設定しているわけではなく、「月額料金に含まれている」場合や「無料で対応」している業者も存在します。

見積もり段階で必ず初期費用の有無と内訳を確認しておくことが大切です。

最低契約期間

SEOは中長期的な施策であるため、「最低契約期間」が設けられていることがほとんどです。

一般的には、6ヶ月〜12ヶ月がボリュームゾーンとされます。

この期間内に解約した場合、違約金や残期間分の費用請求が発生する場合もあるため、契約書の内容はしっかり確認しましょう。

初期成果が出ない3ヶ月間で判断して解約したくなるケースもありますが、その際に条件が足かせになるリスクもあります。

納得感を持って契約を進めるためにも、最低継続期間や途中解約の条件は事前に把握しておくべきポイントです。

キャンセル料・解約ルール

想定外の事情で施策を中止する可能性も考慮し、キャンセル時のルールや解約手数料の有無も確認が必要です。

たとえば、以下が挙げられます。

トラブル防止のためにも細かく明記されているかが重要です。

契約期間中の途中解約が可能かどうか、キャンセルポリシーは契約書またはサービス案内の中に記載されていますので、目を通しておきましょう。

オプション費用がどこまで含まれるか

月額費用の中に「何が含まれていて」「何が別料金なのか」を把握していないと、後から追加請求が発生するケースがあります。

よくあるオプション費用は以下の通りです。

見積もりに記載されていない作業が後から必要になり、想定以上のコストが発生することを避けるためにも、契約前にオプション費用の発生条件と上限を確認しておきましょう。

費用対効果を最大化させるためのSEO対策会社の選び方

SEO対策の対応範囲は明確か

まずは、施策対応範囲が明確に示されているかを確認しましょう。

たとえば「SEO対策一式」といった曖昧な表現では、どこまで対応してくれるのか分かりづらく、後に追加費用が発生する原因となります。

どこまでが月額料金内に含まれているのかを事前に把握することで、費用対効果を測りやすくなり、後悔のない契約につながります。

過去のSEO対策実績などを出しているか

信頼性を判断する上で、過去の実績や成功事例を開示している会社を選びましょう。

具体的にどのような業種で、どのようなキーワードで成果を出したかが明記されていれば、実力のある会社と判断しやすくなります。

また、自社サイト内に導入事例ページやクライアントの声を掲載している会社は、透明性が高く、外注先として信頼しやすい存在と言えるでしょう。

契約前の打ち合わせ時点で、実績を聞いてみることをおすすめします。

レポート提出の頻度と内容の質が高いか

施策の進捗や成果を可視化するために、定期的なレポート提出が大切です。

ポイントは、「提出頻度」だけでなく、「内容の具体性」も確認しましょう。

単に順位表やアクセス数を並べただけのレポートでは不十分のため、以下の項目が記載してもらえる会社を選びましょう。

現状だけではなく、今後の戦略を考えている会社は安心してSEOを任せることができます。

これらの情報を丁寧に提示できる会社は、単なる作業者ではなく、成果に責任を持つパートナーとして信頼できる存在です。

サポート体制が充実していてコミュニケーション会社を選ぶ

SEOは中長期の取り組みになるため、継続的なコミュニケーションが重要です。

メールだけのやりとり、質問の回答に時間がかかる、担当者の変更が多いこのような体制では、成果に直結しづらくなります。

問い合わせ対応の速さ、定例ミーティングの有無、担当者の知識レベルなど、信頼できる体制が整っているかを事前にチェックしましょう。

伴走型で対応してくれるパートナーを選ぶことが、成功への近道になります。

会社名で検索したときに上位に表示されているか

「SEO会社名＋SEO」などで検索したとき、該当ページが上位にあるかを確認しましょう。

SEO会社自身が上位表示されていない場合、SEO対策スキルに不安がある場合が多いです。

もちろん、クライアントへのリソース配分の都合などで自社SEOを強化していないケースもありますが、最低限の自社施策も行えていない会社に依頼するのは慎重になるべきです。

SEO業者選びでよくある失敗パターンと回避方法

SEO対策を外注する際のよくある失敗パターンは以下の通りです。

SEO業者に依頼したものの、期待した成果が得られないことにならないように、よくある失敗を見ておきましょう。

ここでは、よくある失敗例とその回避方法を3つご紹介します。

費用だけで選んでしまった

安さだけでSEO業者を選ぶと、期待した効果が得られないことがあります。

初期費用や月額費用が安価に見える業者の中には、施策の質が低かったり、十分なサポートを受けられないケースがあるからです。

たとえば、「月額1万円でSEO対策をします」というプランでも、実態はレポート提出だけで、実作業は含まれていないこともあります。

また、外部リンクだけを大量に提供するようなブラックハット手法が使われている可能性もあるため注意が必要です。

SEO会社を費用で選ぶ際には、価格と同時に施策の内容・範囲・支援体制を比較検討し、費用対効果を重視した判断をすることが大切です。

丸投げで中身を把握できなかった

「SEOは専門的だから全部任せよう」と丸投げしてしまうのは、大きなリスクを伴います。

施策内容がブラックボックス化し、効果が出ているのか、何が課題なのか分からないまま契約が続いてしまうことがあるからです。

SEO対策は外注であっても、自社のビジネスゴールに基づいた戦略設計が必要です。

そのためには、最低限の知識を持ち、業者からの提案内容や報告に対して主体的に確認・判断していく姿勢が求められます。

SEO対策の依頼時には「施策の透明性」「説明の丁寧さ」「伴走支援体制」が整っているかをチェックし、信頼できるパートナーと協業することが成功の鍵です。

レポートが形だけで改善提案がなかった

SEO施策の成果は定量的なデータと改善アクションによって改善していきます。

しかし一部の業者では、順位一覧やアクセス数の変動を提示するだけで終わってしまうこともあります。

こうした表面的なレポートでは、課題の把握や次の打ち手につながらず、施策の形骸化を招きます。

特に中長期的なSEOでは「改善提案の質」が費用対効果に大きく影響します。

理想は、レポートの中に具体的な改善案・優先順位付きのアクション・過去施策の評価が含まれていること。

このような業者は、戦略設計からPDCAまで一貫して対応してくれるため、安心して任せることができます。

SEO対策を外注する際のポイント

SEO対策を外注する際は、以下のポイントを確認しましょう。

時間・予算・人材を割けるかどうか

SEO対策を外注する際に重要なことは、時間や予算、人的リソースを割けるかどうかです。

例えば、知識が一切ゼロの状態で自社サイトのSEO対策を依頼するとします。

その場合、SEOを担当する部署の立ち上げや担当者を用意しなければなりません。

ほかの業務がある場合は、片手間でSEO対策をすることになるため、時間に限りがあります。

具体的な対策は外注先が実施してくれるとは言っても、定期的なミーティングや訪問対応などにも参加しなければなりません。

また、SEO対策を外注するには予算も必要で、サイトのCPAを考えたうえで、適切な会社と割ける費用を選ぶ必要があります。

このように、それぞれ余裕があるかどうかを考えたうえで外注を検討することが大切です。

対策をする目的があるかどうか

SEOを行う上で、「なぜ検索上位を目指すのか」という目的を明確にする必要があります。

アクセス数を増やすだけでなく、問い合わせ数やコンバージョンなど、ビジネス上の成果につながるゴールが必要です。

明確な目的があることで、外注先との連携もスムーズになり、狙い通りの成果が出やすくなります。

目的がないまま、SEO対策をしても外注費用がかかるだけなので、明確にしたうえで検討しましょう。

費用対効果がいいSEO対策の外注パターン

SEO対策を外注する際、自社の体制や知識レベルに合った外注パターンを選ぶことが、費用対効果を最大化するポイントです。

丸投げだけが外注ではなく、必要な部分のみを任せる方法や、ツールを活用して内製する方法もあります。

ここでは、代表的な3つの外注パターンと、それぞれに適した企業像を解説します。

【完全外注】リソースや知見がない方向け

SEOの専門知識や人的リソースが不足している場合は、迷わず完全外注を選択すべきです。

ゼロから学んで自社で対応しようとしても、現在のSEOは高度化しており、短期間で成果を出すのは非常に困難です。

特に、SEO担当者が社内にいない、あるいはWeb領域に不慣れな業種では、技術的な対策やコンテンツ戦略を適切に行うことが難しくなります。

こうしたケースでは、経験豊富な専門業者にすべてを任せることで、最短ルートで成果に近づける可能性が高まります。

【一部外注】内製を検討中や実践経験のある人がいる方向け

社内にSEOやWebの基礎知識がある場合は、専門的な領域だけを外注する一部外注パターンが最適です。

たとえば、コンテンツ制作は社内で行い、内部施策や被リンク対策など専門性の高い部分だけを任せましょう。

一部外注形式なら、完全外注よりもコストを抑えながら成果を狙えます。

さらに、キーワード設計やアルゴリズム分析などの分からない箇所の支援を受けることで、施策の質も向上します。

インハウス支援に対応するSEO会社を選べば、自社ノウハウの蓄積にもつながり、将来的な内製化も実現可能です。

【内製化】既に詳しい人がおりツール利用で成果を出したい方向け

社内にSEOに精通した人材がいて、運用体制が整っている場合は、外注せずツールを活用して内製化を進めるのが効果的です。

チームで戦略を立てながら、自社のリソースだけで施策を実行できれば、外注費用を抑えつつ高い柔軟性を保てます。

導入するツールにもよりますが、キーワード分析・順位計測・競合調査などに必要な機能を揃えても、月額5〜10万円程度に収まるケースが一般的です。

一定の知識と運用力がある企業にとっては、費用対効果の高い選択肢といえるでしょう。

費用で選ぶSEO対策会社のおすすめ5選

SEO対策会社を費用で選ぶなら以下の会社がおすすめです。

サイト名	株式会社 W-ENDLESS	株式会社PLAN-B	サクラサク マーケティング株式会社	株式会社ジオコード	株式会社LANY
SEO対策費用	・SEOコンサルティング：月額30万円～ ・オウンドメディア：月額30万円～ ・記事制作：月額1万円～	・スタンダードプラン：月額40万円～ ・プレミアムプラン：月額60万円～ ・コンテンツSEO：5万円/本	・SEOコンサルティング：月額40万円～ ・コンテンツSEO：60,000円/1本	・SEOコンサルティング：月額30万円～ ・サイト修正作業代行：月額5万円～	・SEOサイト診断：月額88万円～ ・SEOコンサルティング：月額55万円～ ・オウンドメディア運営代行：月額60万円～
ポイント	成果に直結しやすいキーワード選定や、コストを抑えたコンテンツ設計が得意	SEO戦略から広告運用まで一貫した集客支援が可能	被リンク構築とE-E-A-T強化を両立した施策に定評	SEO対策とWeb制作を一社完結で任せられる体制が魅力	GA4を活用した定量分析と改善提案で実行力が高い
詳細	詳細はこちら	詳細はこちら	詳細はこちら	詳細はこちら	詳細はこちら

ここでは、料金体系が明確で、一定の実績と信頼性を備えたSEO対策会社を5社厳選してご紹介します。

初めて外注を検討する方でも安心して比較できるよう、それぞれの特徴と価格感をまとめました。

株式会社W-ENDLESS

オウンドメディア運用代行の料金体系
プラン	ライトプラン	スタンダードプラン	記事のみ
SEO対策費用	30万/月	60万/月	9,000～50,000円
プラン内容	①ワードプレス作成 （競合調査/サイト設計/ワイヤーフレーム作成/デザイン制作/コーディング） ②システム設計（シミュレーション機能等） ③キーワード設計/選定 ④コンテンツディレクターによる記事作成（毎月3記事） ⑤コンテンツディレクターによるリライト(毎月1~2記事） ⑥コンテンツディレクターによるコンバージョン設計(毎月1~2記事） ⑦分析（競合分析/市場分析/自社分析） ⑧戦略立案（次月戦略/中長期戦略） ⑨運用レポート、定例会	①ワードプレス作成（競合リサーチ/サイト設計/ワイヤーフレーム作成/デザイン制作/コーディング） ②システム設計（シミュレーション機能等） ③キーワード設計/選定 ④コンテンツディレクターによる記事作成（毎月6~8記事） ⑤コンテンツディレクターによるリライト(毎月1~2記事） ⑥コンテンツディレクターによるコンバージョン設計(毎月1~2記事） ⑦ガイドライン/ポリシー等の作成 ⑧分析（競合分析/市場分析/自社分析） ⑨戦略立案（次月戦略/中長期戦略） ⑩外部対策（外部リンク/プレスリリース等） ⑪内部対策（内部リンク/タグ修正/コアウェブバイタル等） ⑫記事内の最新情報の定期更新 ⑬運用レポート、定例会	①1文字3円～※ジャンルによって異なります ②1記事から発注可能 ③契約期間の縛りなし ④SEOのプロが品質管理し納品 ⑤5記事以上でアイキャッチ作成も対応
契約期間	6ヶ月	6ヶ月	なし（スポットOK）

株式会社W-ENDLESSは、「SEOコンサルティング支援」「オウンドメディア運用代行支援」「ドメインランクアップ支援」「記事制作」などを行うSEO対策・SEOコンサルティング会社です。

検索1位獲得キーワードは100キーワード以上で、美容と金融領域を得意ジャンルとした実績を持っています。

各ジャンルに特化したプロフェッショナルチームがあるから、さまざまな分野に適した広告効果の高いクリエイティブ制作がおこなえます。

＼SEOチェックリスト100項目を無料でプレゼント／

費用体系	月額15万円～
公式サイトURL	https://www.w-endless.co.jp/
電話番号	03-6450-3917
会社所在地	▼大阪本社 大阪市西区新町1丁目4番24号 大阪四ツ橋新町ビル7階 ▼東京支社 東京都渋谷区恵比寿4-20-4恵比寿ガーデンプレイス グラススクエアB1F　PORTAL POINT -Ebisu- H6
対応ジャンル	SEOコンサルティング オウンドメディア SEO記事制作
公開実績URL	https://www.w-endless.co.jp/business/media/
実績の詳細	SMBCコンシューマーファイナンス 株式会社レジーナクリニック DMMオンラインクリニック

株式会社PLAN-B

株式会社PLAN-Bの料金体系
プラン名	スタンダードプラン	プレミアムプラン	コンテンツSEO
SEO対策費用	月額40万円～	月額60万円～	5万円/本

株式会社PLAN-Bは売上につながる戦略を明確にするSEOコンサルティングを強みとしているSEO対策会社です。

成果が出るSEOメソッドを保有しており、多くの実績を出しています。

特に、ECサイトやYMYL領域のWEBサイトなどの領域を得意としています。

要望通りにキーワードの順位を上げるだけではなく、その先を見越した対応をおこなっています。

費用体系	スタンダードプラン：月額40万円～ プレミアムプラン：月額60万円～ コンテンツSEO：5万円/本
公式サイトURL	https://www.plan-b.co.jp/
電話番号	03-3446-7577
会社所在地	〒141-0022 東京都品川区東五反田2-5-9 CIRCLES with 島津山 3階
対応ジャンル	SEO対策 ウェブ広告 デジタルマーケティング マーケティングDX
公開実績URL	https://www.plan-b.co.jp/solution/seo/consulting/
実績の詳細	野村不動産ソリューションズ 集英社 PEACH JOHN

サクラサクマーケティング株式会社

サクラサクマーケティング株式会社の料金体系
プラン名	SEOコンサルティング	コンテンツSEO
費用・料金	月額40万円～	60,000円/1本

サクラサクマーケティング株式会社は、東京都渋谷区に拠点を置く、SEO専業のプロフェッショナル集団です。

18年にわたる豊富な経験を持ち、高度なSEOコンサルティングサービスを提供しています。

コンテンツを熟知したプロが記事制作をおこなうため高品質な記事が得意です。

また、KW選定や企画案、実装サポートまで対応しており、悩みや予算に合わせたプランをカスタマイズできます。

費用体系	SEOコンサルティング月額40万円～ コンテンツSEO60,000円/1本
公式サイトURL	https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/
電話番号	03-5776-2775
会社所在地	〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目1番9号 YAZAWAビル3階
対応ジャンル	SEOコンサルティング コンテンツSEO 記事制作
公開実績URL	https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/
実績の詳細	ソフトバンク株式会社 不動産業「第一土地建物株式会社」 広告業「株式会社オリエンタライズ」

株式会社ジオコード

株式会社ジオコードの料金体系
プラン名	SEOコンサルティング	サイト修正作業代行
費用・料金	月額30万円～	月額5万円～

東京都新宿区に本社を構える株式会社ジオコードのSEOコンサルティングは順位の向上だけでなくCV数増加を目的としています。

SEOサービスを提供して18年以上の知識やスキルで顧客の目標達成をサポート。

数々のアルゴリズムアップデートを乗り越えてきた実績があるから信頼できます。

公式サイトURL	https://www.geo-code.co.jp/
費用体系	プラン内容によって変動以下は目安 SEOコンサルティング：月額30万円～ サイト修正作業代行：月額5万円～
電話番号	03-6274-8081
会社所在地	〒160-0022 東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー 10F
対応しているジャンル	SEOコンサルティング SEO対策 サイト修正・作業代行 コンテンツSEO SEO内製化支援 Web広告Web 記事制作
公開実績URL	https://www.geo-code.co.jp/seo/
実績の詳細	学習・教育機関「日本児童教育専門学校」 歯科医療法人「医療法人社団幸友会」 医療機器「スマートスキャン株式会社」 そのほか中小・大手問わずさまざまな実績あり

株式会社LANY

株式会社LANYの料金体系
プラン名	SEOサイト診断	SEOコンサルティング	オウンドメディア運営代行
費用・料金	80万円～	月額55万円～	月額60万円～

東京都渋谷区にある株式会社LANYは難易度が高いテストを突破したSEO対策のスペシャリストのみが在籍している会社です。

知識はもちろん、豊富な経験を活かして顧客の課題に合わせた提案を提供しています。

SEOサイト診断や記事作成代行、リスティング広告運用代行など幅広く対応してくれます。

費用体系	SEOサイト診断80万円～ SEOコンサルティング月額55万円～ オウンドメディア運営代行：月額60万円～
公式サイトURL	https://lany.co.jp/
電話番号	掲載なし
会社所在地	〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿16F WeWork内
対応ジャンル	SEOコンサルティング コンテンツSEO オウンドメディア運用代行 リスティング広告運用代行
公開実績URL	https://lany.co.jp/work/
実績の詳細	製造業「森永乳業株式会社」 メンテナンス業「株式会社ライフエナジー」 IT業「株式会社マツリカ」 そのほか東京問わず多数の実績あり

SEO対策の費用に関するよくある質問

個人でSEO対策を始める場合、どのくらいの初期費用が必要ですか？

個人でSEO対策を始める場合の初期費用は、１万円から5万円程度が一般的です。

個人でSEO対策を行う場合、多くの無料ツールやリソースを活用できます。

また、自分自身の時間と労力を投資することで、外注にかかる費用を抑えることができます。

例えば、無料のWordPressテーマを使ってウェブサイトを作成し、年間のドメイン費用とサーバー費用を合わせて5,000円、SEOの基礎を学ぶための書籍を2,000円で購入した場合、初期費用は7,000円程度で始められます。

SEO対策の費用対効果をどのように測定できますか？

SEO対策の費用対効果は、主に以下の計算式で測定できます。

費用対効果 = (SEOによる売上増加額 – SEO費用) ÷ SEO費用 × 100

例えば、SEO対策に150万円投資して、売上が500万円増加した場合、以下のように計算します。

(500万円 – 150万円) ÷ 150万円 × 100 = 233.33%

この場合、費用対効果は233.33%となり、投資額の2倍以上の利益が得られたことがわかります。

また、売上以外にも、ウェブサイトへのアクセス数やコンバージョン率なども併せて確認するとよいでしょう。

個人のSEO対策の費用相場はいくらですか？

個人でSEO対策を行う場合、月額の費用相場はおおよそ5万円〜20万円程度です。

コストの幅がある理由は、使用するツールの数や、外注の有無、取り組む施策の範囲によって大きく異なるためです。

たとえば、キーワード分析や順位チェックには有料ツール（月額5,000円〜1万円）が必要になるケースが多く、加えて記事制作をライターに依頼する場合には、1記事あたり5,000円〜1万円程度の外注費用も発生します。

また、被リンク対策や内部改善を外注する場合は、単発でも数万円の費用がかかるため、複数の対策を並行して行うと、月10万円を超えるケースも少なくありません。

一方で、知識と時間をかけて内製化できれば、費用を最小限に抑えることも可能です。

まずは自分で対応できる範囲と、外注が必要な部分を見極めることが、無駄なコストを避けながら効果的にSEOを進めるポイントです。

個人事業主が取り組むべきSEO対策の優先順位は？

個人事業主が取り組むべきSEO対策の優先順位は、以下の順番で進めることをおすすめします。

優先順位を持って取り組むことで、効率的にSEO対策を進められます。

順序を間違えると非効率になり、戦略もブレてしまいがちなので、基礎を固めてから施策を広げていくことが成果につながります。

SEO対策の成果はいつごろから表れ始めますか？

SEO対策の成果は、一般的に3〜6ヶ月後から表れ始めますが、場合によっては1年以上かかることもあります。

サイトの種類	効果が出るまでの期間
新規サイト	半年〜1年以上
既存サイト	3ヶ月〜6ヶ月

このように、SEO対策の成果はすぐには表れませんが、継続的な取り組みによって着実に効果が現れてきます。

焦らずに粘り強く対策を続けることが大切です。

SEO対策にかかる費用まとめ

SEO対策の費用は、コンテンツ制作や内部対策では月額10～30万円、コンサルティングは30万円以上が一般的な相場です。

ただし、依頼内容や施策範囲によって大きく異なります。

SEO費用体系には「成果報酬型」「月額固定型」「スポット型」の3種類があるため、自社に合った料金体系を選びましょう。

また、外注する際は、契約条件や費用の内訳、対応範囲を事前に確認することが大切です。

KPIの設定、レポートの質、施策の透明性なども、費用対効果を高めるポイントになります。

外注パターンは、信頼性のある実績豊富なSEO会社を比較し、自社のリソースや知識に応じて選びましょう。

W-ENDLESSでは、オウンドメディアを活用したSEO対策を行っています。

「売上を伸ばしたい」「アクセス数を増やしたい」など、目的に合ったサポートをご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。